高血圧治療薬|ACE阻害薬

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こんにちは、私は普段調剤薬局で働いている薬剤師です。

今回は高血圧治療薬に使われる薬剤の中で、ACE阻害薬について書かせてもらいます。

ACE阻害薬とは

アンジオテンシン変換酵素を阻害して、昇圧作用のあるアンジオテンシンⅡの生成を抑制、ブラジキニンの分解抑制による一酸化窒素の増加により末梢血管を拡張し血圧を下げる

主なACE拮抗薬

ここでは主に私の薬局で扱っている薬剤を中心に書かせてもらいます。

レニベース錠(成分名:エナラプリルマレイン酸塩)

特徴:プロドラック、持続性、腎排泄

用法用量:1日1回5~10mg Ccr≦30で減量または投与間隔延長 透析時は少量より投与

代謝:腎排泄

半減期:14時間

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、アロプリノール、利尿剤、ニトログリセリン、カリジノゲナーゼ、アリスキレン、ARB、NSAIDs、リチウム

ロンゲス錠、ゼストリル錠(成分名:リシノプリル水和物)

特徴:安定した降圧効果

用法用量:1日1回10~20mg Ccr≦30で減量または投与間隔延長 透析時は少量より投与 

代謝:腎排泄

半減期:34時間

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、利尿剤、カリジノゲナーゼ、アリスキレン、ARB、NSAIDs、リチウム

タナトリル錠(成分名:イミダプリル塩酸塩)

特徴:プロドラック、空咳の発現頻度が少ない

用法用量:1日1回5~10mg Ccr≦30で減量または投与間隔延長 透析時は少量より投与

代謝:腎排泄

半減期:8時間

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、エプレレノン、ST合剤、利尿剤、カリジノゲナーゼ、アリスキレン、ARB、NSAIDs、リチウム

コバシル錠(成分名:ペリンドプリルエルブミン)

特徴:血中濃度安定、血管リモデリングの改善

用法用量:1日1回5~10mg Ccr≦30で減量または投与間隔延長 透析時は少量より投与

代謝:腎排泄

半減期:57時間

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、利尿剤、カリジノゲナーゼ、アリスキレン、ARB、NSAIDs、リチウム

ACE阻害薬の主な副作用

空咳、高カリウム血症、味覚異常、発疹、血管浮腫、頭痛、めまい、動悸など

空咳の副作用を利用して嚥下障害改善に使われることもあります

参照:今日の治療薬、Wikipedia

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