食べ過ぎ、飲み過ぎ、胃のもたれの症状は日常生活において良く起こることではないでしょうか?
少し脂っこい物を食べ過ぎた、飲み過ぎた次の日に胃が気持ち悪い、アイスやジュースなどの冷たい物を取り過ぎたなどなど。
そんな時、病院や薬局で良く処方されるのがガスター10やタケプロンなどの胃酸の出過ぎを抑える薬です。
特にガスター10はCMでもお馴染みで、日本人にとって古くから広く知られている薬ですね。
飲むと胃がスーッとしてスッキリするとよく言われます。
漢方においても、食べ過ぎ、飲み過ぎの後の胸焼けなどによく使われる平胃散という薬があります。
ではどういった薬なのか見ていきましょう!
配合生薬
蒼朮(ソウジュツ)、厚朴(コウボク)、陳皮(チンピ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)
蒼朮・・・胃腸の機能を高め、胃の動きを良くして水分を取り除く。
厚朴・・・胃腸の機能を高める。お腹の張り、つかえ感、吐き気などを改善。
陳皮・・・ミカンの皮。胃腸機能を整えて、いらない水分を除く。
どんな人に効果的?
食べ過ぎの後の胸焼け、二日酔いの後の気持ち悪さ、下痢の後の不快感など
特徴
蒼朮 厚朴 陳皮の3つはいわゆる理気薬に分類されて、胃腸の蠕動運動を高めて消化を助ける作用があります。
その他、大棗 甘草 生姜も胃腸の調整剤としてよく使われます。
平胃散には人参などの補気剤や地黄などの補血剤は含まれていないので、長期に服用しても滋養強壮的な作用はないです。
あくまで短期的な胸焼けや気持ち悪さの改善に使われる薬です。
服用にあたっての注意点
甘草が含まれているので低カリウム血症などに注意して下さい。
服用にあたっては専門家にご相談下さい。
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