初めての涸沢登山体験記|涸沢カールで過ごす贅沢な時間を紹介

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前回のブログでは上高地から涸沢までの登山の様子を紹介しました。涸沢登山の美しさと過酷さを経験したわけですが、今回は見事登り切ったあとの涸沢カールでの至福の時間をお伝えしたいと思います。

テント場の様子

私達が涸沢ヒュッテに到着したのが予定より大分遅い午後3時頃。もうテント場は一杯になっていて張れる場所も残っていないかと心配したのですが、この日は意外に空いていて結構余裕はありました。あとから知ったのですがこの日は全部で200張りのテント数だったみたいで10月の紅葉最盛期には1000張り近くのテント数になることを考えると実に1/5ぐらいだったみたいです。1000張りのテントとは、一体どれだけの人が押し寄せるのかビックリですね。他の人のブログを見ても最盛期にはトイレも凄く混雑して1時間待ちもあるとか・・・。涸沢の紅葉もいつか見に来たいですが、初回としては混雑していない時を選んでよかったかと。ちなみに今回は9月10日、11日の2日間の宿泊です。

まず最初に涸沢ヒュッテからテント場に向かいました。テント受付はPM3時からだったのですが、先にテントを張ってそれからの受付でもよいので場所取りを優先させた方が良いと思います。

初めてなのでどういった所か分からなかったのですが、上の写真の様に涸沢ヒュッテから涸沢小屋ヘ向かうちょうど真ん中にテント場があります。

テント場に歩いて行くと赤い矢印の方向に道が分かれます。左の矢印方向は涸沢小屋に向かう道で、割と平坦なようですがすでにテントが多かったので僕たちは右矢印の方向へ向かいました。まだそんなにテントも張ってなくてスペースもあったので赤丸の辺りにテントを張ることに決めました。

平坦な場所でも赤矢印の通路から遠いと結構ゴツゴツした岩場を歩かないといけないので夜にトイレに行く事になったりすると大変です。今回の場所は通路から凄く近い場所を確保出来たのでとても便利でした。欲を言えばもう少し涸沢ヒュッテに近い場所だったら良かったと思います。

こちらが自分が選んだテント場の様子です。ゴツゴツした岩場なのですがある程度テントを建てられるように整地された跡があるのでその場所を使わせてもらいました。

こんな感じでテントを建てました。自分の居住場所を作れるとほっとしますね。そのまましばらくテントの中で寝っ転がり長旅の疲れを癒やすべくぐたぐたした時間を過ごしました。

涸沢ヒュッテからテント場に向かう途中の左手に涸沢野営場受付があり、こちらでテント場の料金を払います。テント場は一人2000円です(R4.9月)。早く行くとテントの下に敷く事が出来る木の板を貸してもらえるのですが私達が行ったときはすでにすべて貸し出しされていて残っていませんでした。

涸沢ヒュッテの様子

どれくらいの時間ぐだぐだしてたでしょうか?せっかくの涸沢カールでの時間をぐたぐたした時間で過ごすのももったいないのでPM4時半頃に涸沢ヒュッテにビールとおでんを求めて向かいました。

ところが、なんと涸沢ヒュッテの食べ物の営業時間がPM4時半で終わりとのことで、手作りおでんは言わずもがな、普通のおでんにもありつけないという有様。。。

幸いドリンクの営業はなんとかPM5時までだったので生ビールはかろうじて間に合いました。

美しい山々に囲まれて穂高を眺めながらのビールは本当に最高でした!

こちらは涸沢ヒュッテの朝の様子ですが、沢山のテラス席が用意されています。でも混雑時期はほぼ満席でなかなか空きがないのが現状です。私達が行った日もPM5:00なのに一杯で座る場所がなかったです。

代わりにお座敷が空いていたのでこちらを利用させてもらいました。こちらの場所は土足厳禁ですが、場所としては大変くつろげて良かったです。手前にあるのが水場ですが飲料水が無料でいただける場所で、こちらで飲み水の確保をさせてもらってテントに帰りました。

水場のすぐ右側にトイレに下りる階段があります。下の踊り場には自販機があり、こちらでビールや酎ハイ、ハイボールなども売っています。売店が終わってしまったあともお酒には困らないですね😊

こちらがトイレの様子です。左側に男女兼用の便座があるのですが、6カ所のうち使用出来るのは3カ所しかなかったので混雑時には相当混み合うでしょうね。

当然ぼっとん便所ですし、トイレットペーパーは備え付けてありますが、紙は別のゴミ箱に入れないといけません。なかなか臭いが強烈でした。これは山のトイレでは仕方ないことですね。

こちらは男性用小便器。水が常に流れていて清潔でした。

ちなみに涸沢ヒュッテのトイレは、ヒュッテ宿泊者とテント場利用者は無料なのは有り難かったです。

時間と共に彩る涸沢カールの魅力

最後に夕暮れから翌朝までの涸沢カールの様子を写真と共にお楽しみください。

こちらは涸沢ヒュッテの撮影スポットです。穂高をバックに涸沢カール全体を撮影できます。こんなにもダイナミックな自然溢れる場所が日本にもあることに驚かされます。

PM6時を過ぎると辺りも薄暗くなってきました。テント場もちらほらとランタンの光が現れ始めます。空と穂高の境界線がくっきり現れ夜の穂高の姿が現れます。

もっと夜が更けたあとの穂高はまた素晴らしい物がありました。残念ながら自分の持っているカメラでは撮影できなかったのが残念ですが、穂高に雪が被ったような白い模様が浮かび上がりそれはそれは美しかったです。是非実際に現地に行ってご覧ください。

そしてこちらが有名な涸沢テント場のライトアップです。テント数が200張りなのでライトの数は少なかったですが、それでも色とりどりのテントが浮かび上がり美しかったです。1000張りの時はどんなにまばゆいことか。

PM8時頃には涸沢ヒュッテはトイレに来られる人ぐらいで誰もいなくなり、一人ベンチに座って穂高を眺めながらお酒を飲む至福の時を過ごせました。そしてもう一つ、涸沢で是非みたい景色がありました。

それは翌朝のモルゲンロートです。涸沢カールではご来光は拝めないのですが、代わりに穂高が赤く染まるモルゲンロートが美しいみたいで、是非見てみたかったのですが翌朝の天気次第ですね。

翌朝晴れることを祈ってPM9時頃に就寝しました。9月と言えども夜のテント場は冷えるのではないかと思っていたのですが、この日は風もなくそこまで寒さを感じず、持ってきたダウンジャケットも着ることなく寝ることができました。

そして翌朝5時に起床、空は晴れています。これはモルゲンロートが見れるのではと期待を膨らませ涸沢ヒュッテに向かうと、ついに・・・

美しいモルゲンロートを見ることができました。時間と共に徐々に濃い赤から薄い赤に移り変わっていく姿は圧巻です。本当に天気が良くてよかった。

モルゲンロートから1時間もすると燦々と照りつける光が涸沢を明るくします。それと共に虫たちが一斉に動き出すのは人間も虫も同じなのだと、改めて太陽の偉大さを感じます。

約1時間ぐらいかけてテントをたたみ、AM8時前に名残惜しくも涸沢を後に下山しました。

最後に振り返った穂高の写真です。涸沢に滞在した時間は短い時間でしたが、8時間かけて登ってきた何千倍も価値のある時間を与えていただきました。

本当に有り難う、そしてまた戻ってきます。

今回も最後までお付き合い頂き有り難うございました。

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