今回は人参湯について書かせてもらいます。
よくお腹が痛くなる人がいます。
虚弱体質で少し油物を食べたり、冷たい物を食べたりするとお腹がギュルギュルと痛むような人です。
そんな私も以前はお腹が弱かったです。
年に何度かはお腹が痛くなり、トイレに閉じこもり、脂汗を掻き、目の前が真っ暗になるような貧血に襲われ、下痢症状になる。
この症状は本当に苦しいです。
一体いつまでお腹の痛みが続くのか?目の前が暗くなってきて倒れるのではないか?色んな不安が頭によぎり、どうにか早く腹痛が治まってくれるように祈るばかりです。
油っぽい物を食べ過ぎたりするとそんな状態になっていました。
こういった症状には2パターンあります。
一つはもともと虚弱体質で、陽気が足りず、消化吸収が悪く、軟便傾向で冷えがある人。
もう一つは冷たい物の食べ過ぎ、飲み過ぎにより一時的にお腹が冷えて、血流が悪くなり、痛みを伴う症状です。
そのどちらにも効果的なのが今回紹介する人参湯です。
ではどんな薬なのかを見ていきましょう。
配合成分
人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)、蒼朮(ソウジュツ))、乾姜(カンキョウ)
人参・・・補気剤の中心的存在。神経系を興奮させて消化吸収を高め、胃腸機能を改善する。
甘草・・・胃腸の保護作用
蒼朮・・・消化を助けて、胃腸の余分な水分を吸収する。
乾姜・・・胃腸の冷えを改善してお腹を温め、胃腸機能を高める。
どんな人に使われる?
日頃から胃腸機能が弱い人。
油っぽい物や冷たい物を食べると腹痛や下痢を起すような人。
冷たい物を取り過ぎて急にお腹が痛くなった人。
服用にあたっての注意点
甘草が含まれているので低カリウム血症による血圧上昇、むくみなどに注意して下さい。
人参は粘っこい性質があり、長期に飲むと便が粘るような症状が出ることがあります。
服用にあたっては専門家にご相談下さい。
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