山菜採りの注意点|子供の頃の思い出話を交えて紹介

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今回は私が小中学校時代に母と一緒に採りに行った山菜採りの思い出を紹介したいと思います。私が生まれ育った場所は野山に囲まれた大変のどかな田舎で、春になると雪解けと共にいろいろな山菜が顔を出します。山に住む私達家族にとって山菜は貴重な食料といいますか、食卓に必ず並ぶ必需品でした。それを子供ながらに母に連れられて一緒に採りに行った事は今でも色あせない思い出です。

春の山菜の中で思い出深いのがわらび採りです。わらびと言えば山菜の中でも人気で、シダ植物のまだ葉を開いていない若い茎を採り、熱湯で重曹などと共にアク抜きをし、だし汁につけて食べると大変美味しい食感を味わえます。我が家もわらびは大好きで毎年大量に採ってきては湯がいて食べていました。

山菜採りに行くときはクマや不慮の事故があっては大変なので数人のパーティーを組んで出かけます。わらびは山の木が多く茂っているところから少し日当たりが良くなった開けた場所に多く生息します。あまり山奥に行くわけではないのですがそれなりの茂みを分け入って行かなければいけません。時には茂みの中にまむしがいることがあり最大の脅威でした。実際私が行ったときもまむしの母親が卵を抱いてとぐろを巻いているところを見たときは一目散に逃げ帰ったものです。

山菜採りは今やブームにもなっていて春の山間部を車で走るとよく道ばたに車を止めてわらびや蕗などを採っている方を見かけますが、まむしやマダニなどの危険な生き物がいるので十分に注意してください。私の母も何度もマダニに噛まれた事がありその後処置が大変だったことを覚えています。

マダニは大変小さい生き物で肉眼でも分からないぐらいですが中にはウイルスを持っているマダニもいて噛まれると高熱や倦怠感を伴い、場合によっては死にいたることもあるので危険です。草むらに入るときはサンダルなどでは絶対に行かず、長靴、長袖、長ズボンを履き肌を守ってください。

もしマダニに噛まれてしまった場合は自分で取ろうとするとマダニの噛んでいる部分の皮膚を傷つけてしまうのでそのまま速やかに病院に行き処置してもらってください。

また春とは言え日中になると温度も上昇します。山菜採りは中腰になりかがんで採らなければいけないので思った以上に体力を消耗します。気づいた時には熱中症になっていまっていることもあるので、こまめに休憩し水分補給も欠かさずに行ってください。

山菜で人気のあるこしあぶらはどちらかと言うと木々の茂った日陰に生えることが多いです。

こしあぶらは天ぷらやおひたしなどで食べるとシャキシャキした食感でたまらない美味しさがあります。私が住んでいた田舎ではあまり食べなかったのですが、最近山間部の道の駅などに行くと売っていることがありよく食べます。今となっては春のご馳走となっています。

こしあぶらを採るときも注意が必要です。こしあぶらはどちらかと言うと山の中の日陰に生息していて、夢中で採っていると山の奥に入っていき方向が分からなくなることがあるので、しかり自分が通った場所には目印を着けるなどして道に迷わないようにしてください。

最後に私が春に良く採った山菜が、山椒です。

山椒は山間部の山々に沢山植わっていて山椒の葉を食したりするのですが、家で食べると言うよりは山椒の花や葉を採って業者に売ることで収入になります。

小学校頃には母親にお小遣い稼ぎとして山椒を採ることを教わり、腰に籠を括り付けては朝から山に出かけて行きました。そして1日中山椒を採って3kgぐらいになるとそれを夕方に業者に持って行くと5000円ぐらいで買ってくれます。

子供心に5000円はとても大金で、自分の労働でそれだけ稼げたという嬉しさを今でも良く覚えています。

今となっては山椒採りはすることも無くなりましたが、子供の頃にお金を稼ぐことの大変さ、そして一生懸命働いた後にお金をもらえた事の嬉しさを教えてくれた母に心から感謝します。

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