小建中湯について

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今回は小建中湯という漢方薬について書きます。

以前書いた大建中湯という漢方薬がありますが、名前は同じ建中湯が入っていますが中に入っている生薬は全く違い、使われ方も違います。

大建中湯に関してはこちらの記事を見てみて下さい。

小建中湯は名前に小がついている様に、虚弱体質の人や小児の風邪症状などに使われます。

消化機能が弱くて、食欲も少なく、便が出にくかったり量が少ない人などにも使われます。

もともと神経質な体質で、緊張感によって胃腸の筋肉がこわばりガスが溜まったり、腹痛を生じる様な人にも効果的です。

ではどういった薬であるのかを見ていきましょう。

構成成分

芍薬(シャクヤク)、 桂皮(ケイヒ)、 大棗(タイソウ)、 甘草(カンゾウ)、 生姜(ショウキョウ)、膠飴(コウイ)

芍薬、甘草・・・こちらは別の方剤である芍薬甘草湯の構成成分ですが、痙攣を抑えてお腹の緊張感を和らげます。

桂皮・・・小建中湯の中心的生薬。桂枝は陽を通す生薬と言われ、陽虚の人に使われます。

血行をよくすることにより消化機能を高め、胃腸の動きを改善し、エネルギー吸収を高めます。

大棗・・・栄養分が豊富で胃腸機能を助ける。

生姜・・・胃腸を温め、機能を改善する。

膠飴・・・あめ玉の成分で甘みがあり、麦芽糖やタンパク質を豊富に含む。膠飴が入っているため小建中湯は甘みがある漢方薬です。

どんな人に使われる?

疲れやすく、顔色がさえず、虚弱体質で食べても太らない、すぐにお腹をこわして腹痛が起きる、ガスが良く溜まる、便秘がち、便がすっきりと出ない、頻尿ぎみで、汗を掻きやすく、時には動悸などがある人

服用にあたっての注意点

甘草が入っているので低カリウム血症による血圧上昇、むくみなどに注意して下さい。

服用にあたっては専門家にご相談下さい。

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