こむら返りの漢方薬|上手な服用方法と副作用について

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今回はこむら返りに使われる漢方薬について紹介したいと思います。

日頃調剤薬局で働いていると年配の患者さんから様々なお話を聞くのですが、寒い時期になると寝ているときや明け方に足がつる、という患者さんがいます。

足がつるとはそもそもどういった症状でしょうか?

最も多いのがふくらはぎのピクッとした突っ張り、一度突っ張った後はしばらくの間元に戻らず大変不快な時間を過ごさないといけませんよね。

皆さんもご経験になられたことは多いと思いますが、年配の方はその頻度が多く場合によっては毎日その状態を過ごされる方もいらっしゃいます。

そもそも、足がつる原因とは何でしょうか?

色々な原因が挙げられますが、まずは筋肉の疲労

よくスポーツ選手が試合中に足がつる場面を見ることがありますが、これは筋肉疲労によるものだと思われます。

また冬の寒い時期に起こるのは血行不良や体の冷えが考えられます。

夏の暑い時期は脱水などによる水分不足が原因となることもあります。

その他、ミネラルやビタミン不足、電解質異常なども考えられます。

そんな時使われる漢方薬、それは?

芍薬甘草湯という薬です。

こちらの漢方薬も非常に有名でよく知っていらっしゃる方も多いと思いますが、筋肉のつりというとまずはこの薬が出されることが多いです。

では、芍薬甘草湯とは一体どういった方剤なのでしょうか?

いつもの様に配合成分を見てみますと、

芍薬 甘草

この2つです。

数ある方剤の中でも生薬が2つのものは、自分が知る中では芍薬甘草湯しかないです。

こんなシンプルな処方なのに、本当に効くのか?

と一見思うのですが、これがこれが足のつり(こむら返り)には劇的に効果があります。

即効性があるので愛用される方も多く、特にゴルフやテニスなどのスポーツをされるご年配の患者さんは常に携帯されてプレー中に足がつると飲まれる方も多いです。

この方剤のすごいところは即効性があるというところです。服用すると10分もしないうちに効果が出てきます(個人差もありますが)

用途も足のつりだけではなく急な腹痛などの痙攣などにも効果があります。自分は足がつることはあまりないのですが、時々急な腹痛が起こることがあるのでその時はすぐにこの薬を服用します。

このように、体の痙攣作用には大変有用な芍薬甘草湯ですが、反面副作用もあり服用に当たっては注意が必要です。

その副作用の原因になる生薬が、含まれている甘草という成分です。

甘草は多くの漢方薬に入っており、様々な作用を発揮しますが副作用も多いです。

その副作用で多いのが偽アルドステロン症と呼ばれるもです。

偽アルドステロン症とは、簡単に言ってしまえば体のナトリウムとカリウムの電解質異常なのですが、沢山体からカリウムが排泄されてしまい、代わりにナトリウムが体に多く残ってしまうという状態です。

出やすい症状としては血圧の上昇、むくみ、しびれなどです。

一般的に甘草の一日量が5gを超える場合は注意が必要と言われいますが、合わない方は1gでも出てしまうことがありますので服用して調子が悪くなればすぐに中止しなければいけません。

ときどき患者さんで、足がつるのが怖いから毎日飲んでいると言う方がいますがそのような方には血圧上昇やむくみなどに十分注意をしてもらうように説明してます。

個人的には芍薬甘草湯は連用するものではなくあくまでも症状が出たときの頓用として使う方がいいと思います。

漢方は良く副作用が少ないから安心という事をおっしゃる方もいらっしゃいますが、中には危険な副作用もあると言うことを意識して服用したいものです。

と言うわけで、今回はこむら返りによく使われる漢方薬について書かせてもらいました。

尚、服用に当たっては副作用がでることもあります。また、併用薬との飲み合わせもありますので医師、薬剤師にご相談の上服用してくださいね。

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