めまいでよく使われる薬|めまいの原因についても解説

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今回はめまいついて取り上げてみたいと思います。

冬ら春にかけて気温が不安定な日々が続きます。

この時期はよく三寒四温を繰り返すと言われますが、字の通り3日寒い日が続いたあと4日間暖かい日が続くことを繰り返すと言う意味です。

春や秋の時期になると日本列島を低気圧と高気圧が交互に入れ替わり立ち替わりやってきますが、三寒四温もそれが原因になっていると思われます。

この時期に良く患者さんから聞く症状としてめまいがあります。

めまいの原因も、耳の三半規管からのもの、血流障害からのもの、脳からのものなど様々です。

特に脳の障害からのものですと大変危険ですので、すぐに医療機関を受診していただかないといけないめまいです。

ここでは、三半規管からのめまいについて取り上げたいと思います。

三半規管は私たちの内耳にある器官ですが、おもに平衡感覚を司る部分と言われています。

その部分は液体(リンパ液)で満たされていて、自分の体の動きによってその方向を感知、液体が動くことにより傾きの情報を脳に伝える部分です。

ところが、その液体の流れが何らかの理由で滞ってしまったりすると内耳はうまく体の傾きを感知出来なくなり、脳に正しい情報を伝えられずめまいが起きてきます。

春先などの寒暖差の大きい時期、低気圧と高気圧の入れ替わりが早いときなどは内耳はその変化について行けずにめまいが生じやすくなってきます。

では、私が働いている調剤薬局で良く出されるめまいの薬としては

1、セファドール、メリスロン

  主に内耳の血液循環を改善し、内耳のリンパ液の流れを改善する。

2、メチコバール

  主に内耳の末梢神経を修復する。

3、アデホスコーワ

  内耳の微小血管の拡張作用がある。

以上の3つが良く出される薬です。

つづいて、漢方薬で良く出される方剤を紹介していきたいと思います。

まず、苓桂朮甘湯

構成生薬は

桂枝、白朮、茯苓、甘草

です。

こちらの方剤は、白朮、茯苓の利水作用で内耳のむくみをとり、さらに桂枝で血流を良くして改善すると言ったことでしょうか。

苓桂朮甘湯と似た方剤として

五苓散も使われることがあります。

構成生薬は

桂枝、白朮、茯苓、猪苓、沢瀉

です。

こちらは、白朮、茯苓、猪苓、沢瀉と4つの利水剤が入っているのでより強力にむくみを改善します。めまいがひどいときに頓用の様に使うイメージでしょうか。

さらに、めまいの有名な方剤として半夏白朮天麻湯とうい方剤があります。

成分として

半夏、陳皮、白朮、茯苓、沢瀉、黄耆、人参、生姜、天麻、麦芽、黄柏

です。

こちらの方剤は、よくフワフワとしためまい、雲の上を歩くような感覚のときによく用いられるようです。

竹茹温胆湯

半夏、陳皮、茯苓、甘草、枳実、竹茹、柴胡、香附子、黄連、人参、麦門冬、桔梗、生姜

こちらは、竹茹、柴胡、黄連などの熱を抑える生薬が配合されているので、不眠を伴ったり、喉が渇いたりするめまいに効果的なようです。

今回は内耳の三半規管の異常に使われる薬剤にして紹介させてもらいました。

めまいも大変奥が深く、漢方の世界では症状に合わせて他にも様々な方剤が使われます。

今回はそこまで取り上げられませんので、いずれ紹介させてもらえたらと思います。

尚、めまいは様々な原因があり症状により治療が変わってきますので、必ず医師、薬剤師に相談してくださいね。

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