ピーマンの魅力|起源から栽培方法、栄養価について

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今回は夏野菜の代表的存在であるピーマンについて紹介したいと思います。野菜の中では苦みのある味が子供には不人気の汚名を着せられてるピーマンですが、大人になると不思議とその苦さが旨みに変わる様になってくるのは自分だけではないと思います。生野菜として食べても良し、バーベキューなどで焼いても良し、カレーなどに入れても良しと色んな料理に使えるピーマンは日本の家庭には無くてはならない野菜ではないでしょうか?そんなピーマンのルーツから見ていきましょう。

ピーマンのルーツと日本に広まった時期

まずピーマンという名前ですが、カタカナですね。例えばキュウリもカタカナですがキュウリはウリが語尾にあるのでウリの一種かな?と連想されます。でも、ピーマンからは何も連想されません。でもよく考えたら野菜の多くは結構カタカナが多いですね。カボチャ、トマト、ズッキーニなどなど。

今日本に普及している野菜は実は起源をたどると外国から入ってきた物が多いのです。ピーマンもその一つ。起源はもともと中南米が原産だったようです。唐辛子の一種だったピーマンがヨーロッパに伝わったのが15世紀の大航海時代、コロンブスによってその種を持ち帰った事から広まります。ただ余りの苦さから当初はあまり食されることはなく栽培もされませんでした。ピーマンの名前の由来は諸説あるようですがフランス語の唐辛子を意味する「ピマン」からピーマンになったようです。

ピーマンが本格的に食されるようになったのが18世紀、アメリカでより大きく、肉厚な甘トウガラシに品種改良されて今のピーマンの形になったことから食べやすくなり世界中に広がりました。

日本には明治時代にアメリカから伝わりましたが、それでも当時は苦みのためにあまり食されることは無かったようです。それが戦後の食糧難になった時、多くの野菜に流通規制がかかり簡単には手に入れることが出来なくなったのですがピーマンはその規制から外れていて比較的手に入りやすかったため爆発的に普及していきました。

ピーマンの栽培とパプリカとの違い

ピーマンは夏の暑さにも強く、病中害も少なく秋まで収穫出来る大変栽培しやすい野菜です。我が家も毎年5月頃に苗を購入し植え付けますが、7月頃には収穫できるようになり、上手くいけば10月初旬まで収穫出来ます。そんなに長期間取れる野菜もなかなか少ないと思います。

ちなみにピーマンをより大きく、肉厚にしたパプリカという野菜がありますがピーマンと同じくトウガラシの仲間で、改良されてより大きく肉厚にしたものです。日本に入ってきたのは1990年代と比較的新しい野菜です。パプリカが赤や黄色なのは最初からそうではなくてピーマンと同じ緑色なのですが、すぐに収穫せず完熟するまで待つことにより色味が付いてきます。色が付くまでに時間が掛りますし、腐ってしまうこともあるのでピーマンに比べて収穫量も減り値段も高めです。もちろんピーマンも収穫時期を遅らせることにより赤ピーマンとなるのですが、なぜか日本では赤ピーマンはあまり見かけませんね。

ピーマンの一つの苗が上手く育つとその苗から100個以上のピーマンが収穫出来ます。苗1つ100円~200円程度なので収穫量を考えるとコスパがとても良い野菜です。料理としても様々なレパートリーがあり使いやすい野菜です。

ピーマンの栄養価

ピーマンは畑のお肉と言われるほど栄養価が豊富な野菜です。野菜に多く含まれているカリウムはもちろんのこと、免疫を上げるβーカロテンビタミンC、さらには食物繊維も豊富に含みます。

カリウムはナトリウムを体内から排泄する作用があり血圧を下げる効果があるので血圧が高い方にお勧めです。ただし、腎機能が下がっている方はカリウム排泄が悪くなりカリウム値が高くなりやすくなるので注意が必要です。

βーカロテンは抗酸化作用があり免疫機能を高める作用があります。人参にも多く含まれていますが、緑黄色野菜の中でピーマンはβーカロテンが豊富な野菜です。

ビタミンCも同じく抗酸化作用がありシミやしわなどの老化防止作用があると言われています。ビタミンCは熱に弱いのですが、ビーマンの様な肉厚な野菜であれば加熱によるビタミンCの欠損も少ないです。

食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑えたり便秘の改善に効果的です。ピーマンに含まれている食物繊維は水に溶けにくい食物繊維が多いのでより効果的に排便の改善が期待出来ます。

最後にピーマンとパプリカの影響成分を比較しますと緑色のピーマンに比べて赤や黄色のパプリカの方が栄養価は高いです。

同じピーマンでも緑色のピーマンと赤色のピーマンを比べると赤色のピーマンの方が栄養価が高くなります。

どうやら緑色のピーマンを食べるよりも収穫時期を遅らせて赤色のピーマンにした方が栄養としては良いみたいですね。

今回はピーマンについて書かせてもらいました。大変栄養価の良いピーマンを食べて暑い夏をのりきりましょう!

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