今回は消風散という漢方薬について書かせてもらいます。
汗をかく季節になってくると、汗の刺激により皮膚が炎症を起してあせもが出来たりしますね。
そもそもあせもがどうして出来るのか?
大量の汗を掻くことにより何らかの原因で汗腺の管が詰まってしまい、上手く汗が外に出ないとその周りの皮膚に炎症が起こります。
すると痒みが発生しその周りの皮膚を掻きむしります。
掻くことによって傷ついた皮膚の中に、ブドウ球菌などの細菌が入り込むことにより化膿します。
増殖した細菌がまた手を介して他の皮膚に広がっていく状態がとびひです。
このように暑い季節になると汗を原因としてさまざまな皮膚の炎症が起こりやすくなります。
それを予防するためには、こまめにシャワーを浴びて汗を洗い流す。
エアリズムなどの様な科学的な繊維をつかった速乾吸収のよい服を着る。
こまめに手を石けんで洗い、手についたバイ菌を洗い流す。
などがあります。
それでも、皮膚の炎症を起してしまい痒みが出たときに使われる漢方薬の一つが今回の消風散です。
では、どういった薬であるか見ていきましょう。
配合成分
石膏(セッコウ)、 地黄(ジオウ)、 当帰(トウキ)、牛蒡子(ゴボウシ)、 白朮(ビャクジュツ)、 防風(ボウフウ)、木通(モクツウ)、 知母(チモ)、甘草(カンゾウ)、苦参(クジン)、荊芥(ケイガイ)、 胡麻(ゴマ)、 蝉退(センタイ)
防風、荊芥、牛蒡子、蝉退・・・痒みを抑える。(蝉退は蟬の抜け殻)
防風、荊芥・・・抗菌作用
石膏、知母、苦参、地黄・・・解熱作用
どんな症状に使われる?
皮膚の痒みが酷い人
患部が赤くただれた、浸出液がでるような症状
服用にあたっての注意点
地黄が入っているため若干胃腸に負担がかかることがあります。
甘草が入っているため、むくみ、血圧上昇などに注意してください。
服用にあたっては専門家にご相談下さい。
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