今回は福井県の大野市にある赤兎山登山(標高1626.3)を紹介します。
赤兎山を自分は聞いたことが無かったのですが、登山の大先輩から突然3日前にお誘いがあり事前調査もなく登ることになりました。
赤兎山登山ルート
赤兎山登山としては主に4つのルートがあるのですが今回私達が登ったルートは鳩ヶ湯温泉を起点として登る南方ルート。
前日の夜に福井県大野市にある道の駅「越前大野 荒島の郷」に到着しそこで仮眠をしてから翌日の早朝に鳩ヶ湯温泉に向かうことになりました。道の駅から鳩ヶ湯温泉までは車がすれ違うには苦労するほどの狭い道を40分ほど上って行きます。
鳩ヶ湯温泉の標高は538m、赤兎山山頂が1626mなので約1100m登ります。鳩ヶ湯温泉からたんどう谷左岸を登り950mあたりで右岸に渡りその後尾根を上って行くルートです。
道の駅「越前大野 荒島の里」
前日の夜に入って宿泊させてもらった道の駅です。最近できた道の駅ですが、びっくりしたのが大きなモンベルストア敷地内にあるのです。今回は残念ながら時間外だったので中には入れませんでしたが外から見ると相当広く品揃え豊富でした。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522064431.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
大変綺麗な施設で、トイレも洗面所も沢山あり、有料ではありますが電源付き大型駐車場にキャンピングカーで宿泊されている方も多かったです。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522064439.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
パーク内にはこんなに美しい芝生サイトや人工池が作られていて、驚いたのは大きなクライミング施設もあるので山好きの人のために設計された道の駅だと思います。
鳩ヶ湯温泉からたんどう谷中間地点まで
私達は朝ゆっくり出発したため鳩ヶ湯温泉に到着したのはAM8:00頃でした。駐車場は無料で止めさせてもらえました。宿泊できる温泉施設ですが、日帰り入浴も600円でAM11:00〜PM5:00の間利用可能です。私達は5時までに下山して入浴させてもらう予定でしたが残念ながらタイムアウトでした。駐車場を無料で使わせてもらって申し訳なかったのですが次の機会には入浴させてもらいたいです。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522075859.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
たんどう谷に掛る橋を渡るとすぐに登山口になりますが大変分かりにくく私達は通り過ぎてしまい引き返すことになりました。橋のすぐ脇にあります。登山口からは30段ほどの階段を登るのですが結構急勾配です。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522080642.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
しばらく急な山道を登ると少し広い林道に出ます。林道をさらに20分ほど登って行きます。
すると取り付きに到着します。ここも分かりにくく、林道が続く中で右側にひょっこり小道があるので通りすぎに注意してください。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522084221.jpg?resize=800%2C600&ssl=1)
登り始めると結構な急登でさらに道が細く山の斜面から木が横にせり出した箇所が沢山あるので木をくぐる必要があり体力を奪われます。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522100019.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
こんな感じで大きな木がせり出しています。
私達は安全面を考慮してかなりゆっくり登ってきたのですが、取り付きから約2時間ほどでたんどう谷近くまで到着することができました。たんどう谷近くまで来ると5月下旬だというのに結構な残雪が残っていました。アイゼンを履くほどではなかったのですが結構雪が固まっていてしっかり踏んでいかないと足を滑らせます。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522100924.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
たんどう谷から赤兎山頂まで
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522101237.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
まずたんどう谷に到着して困ったのが、谷を渡れない(>.<)
谷には橋も掛っていなくてロープが渡してあるだけで水量もけっこう多くて岩もそれほど大きくないので足を水に入れて渡るか、なんとかロープを使って岩を渡るかしないといけません。私達は岩を投げ入れて渡場を確保して足を水に濡らすこと無く渡ることできましたが結構恐かったです。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522104146.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
谷を渡ると美しいピンク色の花を見ることができました。山ツツジでしょうか?
標高差300m登る急登が続くのですが、尾根に出ると美しいブナ林が現れます。5月の新緑の季節で大変美しい黄緑色に包まれ疲れを癒やしてくれます。赤兎山は色んな木々に覆われていて、真っ白いこぶしも美しかったですがブナ林が特に印象に残りました。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522120816.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
標高約1500m地点には広く開けた場所があり、辺り一面残雪が残っていて大変美しかったです。残雪の中に緑輝くブナ林が広がる大変珍しい光景におもわず息をのみました。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522124228.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522130108.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
美しいブナ林をぬけると、なだらかな丸みを帯びた優しい姿の赤兎山山頂が現れます。ここからは標高差100m、最後の急登が待ち構えています。残雪もあり足を滑らせながら登らないといけず体力も限界に近づいています。薮もそこそこありかき分けて登っていきますが、最後の坂道を登り切ると・・・。
![](https://i0.wp.com/smilekampo.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG20220522132719.jpg?resize=800%2C361&ssl=1)
いきなり目の前に雄大な白山が現れます。けっこう度肝を抜かれます。白山国立公園と言われるだけあって白山連峰を真正面に眺められる場所はなかなかないのではないかと思います。ここまで登ってくるのに約5時間、かなりの時間が掛りましたが様々な美しい景色を観させてもらい、最後の最後に最高のご褒美が待っていました。
いつまでも眺めていたい景色ではありますが、あまりにもゆっくり登ってきたので15分ほど山頂で過ごしてからはすぐに下りなければ日が暮れてしまいます。下りも道が険しいので3時間ほどかかり鳩ヶ湯温泉に戻ったのは6時半頃になりました。夏場の日が長い時期だから良かったものの、秋は暗くなっていたと思います。
福井の山を初めて登らせてもらったのですが、すばらしい山々が多く大変楽しませていただきました。またいつか赤兎山に登り今度は鳩ヶ湯温泉に入りたいと思っております。
コメント