初めての涸沢登山体験記|コースタイムや涸沢テント泊を紹介

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今回は念願の涸沢テント泊に行ってきたのでお伝えしたいと思います。

以前のブログでも紹介しましたが私が登山を始めて約3年、家の周りの低山から始まり、養老山、伊吹山、御在所岳、硫黄山など少しずつ標高の高い山を登ってきました。そして遂に北アルプスの入り口でもある涸沢登山を計画しました。穂高は登山を志す人にとっては槍ヶ岳にならぶ憧れの場所で、穂高の入り口として涸沢まで行く事はようやく北アルプスに足を踏み入れることが出来る通過点として自分にとってはとても感慨深いものがありました。

上高地をスタート地点として1泊2日の登山を敢行してきましたのでその様子をお伝え出来ればと思います。

自宅から上高地バスターミナルまで

私が今回涸沢登山を計画したのは令和4年9月10日、11日の1泊2日。涸沢と言えば大変美しい紅葉が有名で「涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ」と言われるほどで、見頃としては9月下旬~10月中旬なのですが、初めての登山テント泊で人が混雑する時期を避けたかったのと、寒さが心配だったので9月上旬に行くことにしました。

自分の住んでいる場所からは岐阜県側から上高地へのアクセスの方が近いので、あかんだなバスターミナルから上高地に入る事にしました。あかんだな駐車場へは終日入庫可能なので前日22時頃に自宅を出発してあかんだな駐車場に0時頃に到着しそれから仮眠をとって5時20分の始発に乗れれば6時には上高地に到着出来るのですが、今回はのんびり行く計画を立てたので当日の早朝3時半頃に家を出発して6時頃にあかんだな到着、7時に上高地到着というプランを立てました。

さすがに朝3時に起きて出発するは大変かと思いましたが、興奮していたのもあってか3時前には目が覚めてしまい、予定通り3時半に自宅を出発、東海北陸自動車道から158号を経由し平湯トンネルを抜け6時頃にはあかんだな駐車場に到着しました。

あかんだな駐車場は850台の収容台数がある駐車場ですが、6時にはすでに2/3ほど埋まっていました。ちなみに料金は1日600円、今回は2日使用するので1200円かかりました。

あかんだな第2駐車場が最も大きくて、そこに駐車し階段を下りるとすぐにあかんだなバスターミナルがあります。

そこで往復分のチケット(2090円)を購入します。上高地からあかんだな駐車場までの帰りのチケットを上高地で買おうと思うと混雑で待ち時間が掛る可能性があるので往復チケットの購入をおすすめします。

この日は混雑していたのか臨時のバスが出ていて運良く6時40分のバスに乗ることが出来ました。上高地までは30分で到着、7時10分に上高地バスターミナルに到着です。

そこで、一緒に登山する仲間と合流をして登山届を提出し7時30分頃から登山がスタートです。

河童橋~明神まで

上高地には約15年ぶりに訪れました。その時は完全に観光目的でしたが河童橋からの穂高の美しさに大変魅了されたのを覚えています。そしてこの度再び河童橋に帰ってきました。朝の薄暗い中に望む河童橋からの穂高はあまりにも雄大で美しく、神々しさを感じます。

いつまでも眺めていたいですが今回は観光目的ではなく涸沢までの登山であり先を急ぎます。河童橋から明神までの道のりは約45分、15年前も行った道のりですがどうだったか全く覚えていません。歩き始めましたが久しぶりにテント装備を入れた10kgほどあるザックを担いでいるため、体が慣れていなくて相当肩に負担がかかり痛くて仕方なかったです。なんでも歩き始めというのは慣れるまで時間が掛ります。

小梨平キャンプ場を抜け、30分ほど美しい森林を歩くと左手に明神岳が見えてきました。

こんなにも近くに見えたかなあと思うくらい大きく見えました。ほんと天気が良くてよかった。

歩き始めで結構体力的に辛かったですが、予定通り8時半頃には明神に到着できました。

明神~徳沢~横尾まで

明神でしばしの休憩をとった後、徳沢を目指して出発します。明神から先は自分にとっては未知なる領域だったのでワクワクしながら進んだのですが、正直左に梓川を眺めながら行けども行けども同じような景色が広がり平坦な道が続きます。それはそれで景色も綺麗なので楽しいのですが、さすがに代わり映えしない景色に疲労感も覚えてきます。

左手にはこんな素晴らしい景色が広がるのですが、とにかく長い。河川敷に寝っ転がって一日中過ごすだけでも最高の贅沢なのですが・・・。

明神を出発して約1時間、ようやく徳沢に到着しました。ずっと森林の中を歩いてきたのですが、徳沢園のキャンプ場が見えたときはやっとたどり着いたという安堵感が湧き上がってきました。

徳沢園は素晴らしく美しかったです。いつか泊まってみたい。

徳沢ですでに10時近くになっていました。日差しも強く、大分体力を消耗していましたが長くも休んでいられないので10分ほど休憩して行動食を食べ出発しました。有名な徳沢園のソフトクリームは帰りのお楽しみに取っておきました。

徳沢を出発してさらに1時間、遂に中間地点である横尾に到着しました。

有名な横尾の吊り橋です。この場所から涸沢方面と槍ヶ岳方面に分かれます。涸沢方面は橋を渡り対岸に渡ります。

横尾到着が11時頃。ほぼ当初の予定通りではありましたが、疲労感がなかなか。さらに行動食を取ります。行動食は是非沢山持って行くことをおすすめします。長時間の歩行になるので予想以上にお腹が空きます。

また、横尾からトイレが有料になり使用するのに100円かかるので是非100円は多めにお持ちください。

横尾~本谷橋~涸沢まで

横尾で10分ほど休憩したあといよいよ橋を渡り本谷橋を目指します。ここからは道幅も狭くなりアップダウンも出てきて本格的な登山の様相を呈してきます。

川の水がエメラルド色です。透明な水は見ますが、エメラルドは珍しいです。

橋を渡ってしばらく歩くと野生のお猿さんに出くわしました。最初はビックリしたのですが人になれているのか警戒心もなくお互いこんにちはって感じですれ違いました。

さらに進むと屏風岩が見えてきました。一枚岩が切り立った凄い斜面でクライミングする人もいるようです。それにしても迫力ありますね。

横尾までと比べて道も結構険しくなってきたので息もあがり体のあちこちも痛くなっていましたが、それでも力を振り絞り約1時間で本谷橋に到着しました。

大きな石がゴロゴロしている場所で、吊り橋が歩くと上下左右に動いて怖かったです。その先では多くの人が休憩していて本谷橋から涸沢までの最後の急登に備えて休憩をしっかりと取っていました。

私達も冷たい川の水で顔を洗い、これまでの疲れをいくらか癒やしていよいよここから約2時間の涸沢までの急登に望みます。

本谷橋を出るとそれまでとは全く違うかなりの急登が襲いかかります。階段状に石が積まれているのですが、一歩一歩がかなり幅があり少し歩くだけで息が上がります。

こんなガレ場もあります。落ちると大変危険です。また落石にも注意が必要です。

本谷橋を出て約1時間半、穂高が見えてきました。ただ、まだまだ険しい登山道は続きます。すでにほとんどの力を使い果たしてしまって、10分歩いたら休憩を繰り返しながらなんとか登っている状態です。

本谷橋から登ること2時間半、遂に穂高が目の前に見えてきました。ナナカマドの群生が大変美しいです。

涸沢ヒュッテに続く最後の坂道を登ると

遂に涸沢ヒュッテに到着しました。いやー、本当に長かった。自分たちは体力がないので最後は大変苦戦しましたが、通常なら本谷橋から涸沢ヒュッテまでは1時間半~2時間で登ることが出来ると思います。

それにしても無事に到着出来て良かった。

今回はここまでにして、次回のブログでは涸沢カールでの様子、テント場の様子、モルゲンロートの様子などを紹介したいと思います。

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