しばらく生薬特集を書いていませんでしたが、久しぶりに書かせてもらいます。
今回は菌類です。
菌類と言えば、カビなどの菌を想像しますが実は菌も生薬に使われます。
私たちが日頃食しているキノコ類(しいたけ、マイタケ、えのきなど)も菌類に属しますが免疫力を上げる作用があると言われています。
アガリクスやメシマコブなども免疫力を活性化させるということで大変話題になりました。
キノコ類にはβグルカンが豊富に含まれていて、腸の免疫機能に働きかけて免疫を上げる作用があると言われています。
今回はそんな菌類についての生薬を書かせてもらいます。
麦角(バッカク)
ライ麦の花穂に寄生して生じる菌
含有するアルカロイドにより強力な血管収縮力があるため片頭痛の治療薬に用いられる。
猪苓(チョレイ)
チョレイマイタケの菌核
利尿作用があり余分な水分を取り除く作用がある。
[配合される漢方薬]
五苓散、胃苓湯、紫苓湯、猪苓湯など
茯苓(ブクリョウ)
マツホドの菌核
余分な水分を取り除き、胃腸の動きを高め、精神を安定させる作用ががある。
[配合される漢方薬]
桂枝茯苓丸、五苓散、酸棗仁湯、小半夏加茯苓湯、猪苓湯、当帰芍薬散、苓姜朮甘湯、苓桂朮甘湯など
今回は主に菌類に関して書かせてもらいました。
最後までお付き合い頂き有り難うございました(^^)
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