呉茱萸湯について

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今回は呉茱萸湯という漢方薬について書かせてもらいます。

呉茱萸湯と聞いてパッと思いつくのが頭痛に使われるという事かと思います。

ただどういった理由で頭痛に効果的なのかはなかなか謎が深いです。

漢方薬においては一般的な西洋医学と違って効く理由を追求してもはっきりとした答えはないです。

呉茱萸湯に関しても同じなのですが、呉茱萸という生薬はもともと胃腸系を温めて痛みを止める生薬とされています。

胃腸系を温めることによりどうして頭痛が治るのか?

そういった疑問が出てきますよね?

でも実際に服用すると頭痛に効果的な訳ですから、理由はともかく頭痛に効果がある訳です。

ここで一つ私が今まで学んできたこと、経験してきたことで確信があることがあります。

それは胃腸機能を大切にすることこそが万病の予防につながるということです。

中医学の神髄も胃腸系を最も大切にとらえる学問だと思います。

それは私たちの日々の食べ物にとても深い関わりがあります。

これから夏になりますが、暑い季節になるとどうしても冷たい物を好んで食べたくなります。

冷たいジュース、アイス、氷、冷えたビールなど。

こういった食べ物は胃腸を冷やす原因となる物です。

また夏になるとエアコンをガンガン使用しますが、これが冷えを起します。

胃腸が冷えることにより血流が悪くなり、それに伴う頭痛が現れると言うわけです。

ですから日頃から胃腸を冷やさないという心がけはとても大切になってくるわけです。

そして、呉茱萸という生薬が胃腸を温め、冷えに効果的である生薬です。

こちらの生薬は当帰四逆加呉茱萸生姜湯という長い名前の漢方薬にも配合されているのですが、女性にとって多いしもやけなどの冷え症からくる症状にも使われます。

体を温める生薬として大変有名です。

そして、冷えから来る頭痛を改善する呉茱萸湯の要になる生薬でもあるわけです。

ではどういった薬であるかを見ていきましょう。

配合成分

大棗(タイソウ)、呉茱萸(ゴシュユ)、人参(ニンジン)、生姜(ショウキョウ)

呉茱萸・・・胃腸の循環をよくして胃腸機能を改善する。

人参、大棗、生姜・・・消化吸収を助けて全身の機能を改善する。

どんな人に効果的?

胃腸の冷えにより、食欲不振、全身倦怠感、手足の冷え、嘔吐、よだれが唾液が多い人など

首筋の凝りがひどく頭痛を伴う人、疲れたときや月経前にみられる頭痛

服用に関しては専門家にご相談下さい。

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