今回はメニエール病などに使われる半夏白朮天麻湯について取り上げます。
メニエール病と言えば、回転性を伴うめまいがあり難聴や耳鳴りを伴う疾患です。
めまいの原因には様々あり、脳が原因のこともあるので注意が必要ですが内耳が原因のめまいが多いです。
内耳が原因のめまいとしては、メニエール病と良性発作性頭位めまい症があります。
内耳とは耳の奥ににある器官です。
耳は外側から外耳、中耳(鼓膜がある部分)、内耳に分けられます。
内耳は主に聴力や平衡感覚を司る部分で、大変重要な部分です。
良性発作性頭位めまい症は内耳にある耳石が何らかの原因で三半規管に入ってしまうことで起こる症状で、通常めまいは数分で治まります。
またエプリー法で頭位を変えることにより症状が改善することがあります。
メニエール病は多くの場合はきけ、難聴や耳鳴りを伴うことが多いです。
めまいも数十分から数時間症状が続く事が多いです。
何らかの原因で内耳のリンパ液が増えることが原因になることが多いです。
生活習慣の改善としては、減塩、アルコールやカフェインを控える等が効果的です。
今回紹介する半夏白朮天麻湯は内耳のリンパ液の改善に効果的です。
では、どういった薬であるか見ていきましょう
配合生薬
半夏(ハンゲ)、白朮(ビャクジュツ)、陳皮(チンピ)、茯苓(ブクリョウ)、麦芽(バクガ)、天麻(テンマ)、生姜(ショウキョウ)、黄耆(オウギ)、人参(ニンジン)、沢瀉(タクシャ)、黄柏(オウバク)、乾姜(カンキョウ)
半夏・・・吐き気を抑え、水分をのどきます。
天麻・・・めまいを抑える生薬
人参、黄耆、白朮、茯苓・・・・水分を除き、胃腸機能を改善し体に水分がたまりにくくする。
どんな症状にに使われる?
ふわふわしためまいが続く。雲の上を歩いているようで、まっすぐに歩けないような症状。
吐き気や耳鳴り、難聴を伴うようなめまい。
服用に関しての注意点
貧血の人がつかうと症状が悪化することがあるので注意が必要です。
服用に関しては専門家にご相談下さい。
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