今回は漢方薬について書きます。
今回取り上げるのが補気剤である「六君子湯」という薬です。
もともと「四君子湯」がベースにあり、そこに半夏、陳皮、生姜、大棗が加えられた薬です。
そこで四君子湯の効能、効果を見ていきたいと思います。
構成生薬
人参、白朮、茯苓、甘草の4つ
人参・・・神経系の活動を活発にして、疲労感を改善したり気力を上げます。
白朮・・・胃腸の動きを高め、消化吸収を助けます。また、消化管の余分な水分を取り除きます。
茯苓・・・滋養作用があり、また消化管からの余分な水分を取り除きます。
甘草・・・調和薬、胃腸への負担を減らします。
どんな人に効果的?
元気がなくて、疲れやすく、倦怠感があり、声に力がない、動くとすぐに息切れがして、顔色が白く、食欲がなくて、食べてもあまり味を感じない、下痢症状だったり便秘症状がある、舌が腫れぼったくて、苔が白いなど
薬の効果は?
消化吸収や新陳代謝を高めて、気力を上げます。
消化が上がることによりタンパク質やビタミンの吸収が上がり、貧血の改善にもつながります。
免疫機能を高めることにより風邪などの予防に効果があります。
お腹の調子を整え、便秘や下痢などを改善します。
六君子湯
四君子湯+半夏、陳皮、生姜、大棗
四君子湯にさらに理気作用がある半夏、陳皮が加わることによりさらに胃腸の動きを高めます。
そのため、吐き気だったり、上部の不快感をとる作用が高まります。
また、半夏の化湿作用により痰を取り除き、喘息などの症状にも効果があります。
服用における注意点
甘草が含まれているので、低カリウム血症に注意が必要です。
また利尿作用があるのでトイレが近くなることがあります。
今回は理気剤のである六君子湯について書かせてもらいました。
服用に当たっては専門家にご相談ください。
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