今回は初めての登山テント泊と言う事で、八ヶ岳にありますオーレン小屋、だけかんばキャンプ場を利用したのでその時の様子をお伝えしたいと思います。
初めての登山テント泊でオーレン小屋を選んだ理由
初めてのテント泊でどうして八ヶ岳、オーレン小屋を選んだかと言いますと、ズバリ駐車場からテント場までの距離が近い!という理由になります。
初めての登山テント泊でまず一番心配になるのが、果たしてテントを背負って登山ができるのか?と言うことではないでしょうか。
テントやシュラフ、その他バーナーやマットを詰め込んだザックは実に10キロ以上になります。
そんな重いザックを長い時間背負って行くことに不安を感じていたのでなるべく車の駐車場から近いテント場を探し、見つけたのがオーレン小屋だったのです。
オーレン小屋から一番アクセスの良い山は硫黄岳です。硫黄岳と言えば、大昔に火山が噴火した跡が残る爆裂火口が有名です。
登山テント泊で最初に登る山としては申し分ない山ですね。
桜平駐車場までのアクセス
オーレン小屋までのアクセスとしては、桜平駐車場が最寄りです。
桜平駐車場までアクセスとしては、中央自動車道どう、諏訪IC下車、その後国道152号を経由して約40分で桜平駐車場に到着します。
途中国道152号から桜平駐車場へ向かう分岐が分かりにくいので注意が必要です。
このような看板が見えたら右側のオーレン小屋方面への道に入ってください。
桜平駐車場までの残り15分間はかなりの悪路ですのでご注意下さい。
また、桜平駐車場は上、中、下の3箇所あるのですが、上は駐車スペースが少なくよほど早く行かないと埋まってしまいます。また、下は駐車スペースには余裕がありますが、登山口までの距離が長く、桜平駐車場のメリットがなくなってしまうので狙いは中駐車場です。
中駐車場も駐車場スペースが60台ですので、遅くてもAM8時台までの到着をおすすめします。
桜平駐車場から夏沢鉱泉まで
桜平駐車場に車を駐車してからいよいよ登山開始です。
到着してからは色々準備してAM9:00に出発することが出来ました。
まず最初に目指すのが夏沢鉱泉です。夏沢鉱泉は桜平駐車場から約30分歩いた場所にあります。
しばらくは車も通れるほどの比較的道幅の広い道が続きます。
さらに10分ほど登っていくと登山道入り口の看板が見えてきます。
なぜか金属のバーが掛かっているのですが跨いでも越えれますし、脇を通ることもできます。
ここからは本格的な登山道になってきます。八ヶ岳の特徴として登山道の脇が大変美しい苔に覆われています。
神秘的な感じですね。どこかもののけ姫の世界を彷彿とさせるとても落ち着ける登山道です。
更に登っていくと川の岩がどこか黄色みを帯びてきます。そして硫黄の匂いがただよってきます。流石に大昔活火山地帯であっただけあり温泉地帯のような硫黄臭がするんですね。
桜平駐車場から登ること約30分、夏沢鉱泉に到着しました。
時間としては30分だったのですが、いきなり標高2000m近くの場所からのスタートなので思った以上に息が上がってしまって疲れました。
標高2060mの看板が見えます。ここで登山届を提出します。
長野県は全ての登山に登山届が義務化されていてWEBで提出もできるのですが、自分はここで提出しました。
夏沢鉱泉ではトイレも借りれます(使用量100円)、各種ドリンクなども購入できます。
夏沢鉱泉からオーレン小屋まで
夏沢鉱泉から上は更に道幅も狭くなってきます。
結構がれ場も出てくるので石につまずいたりしないように注意します。
15分ほど登るとこんな開けた場所になります。
周りの木々がいかにも長野県らしい美しさがありますね。
このあたりまで来ると水の量も少なく小川になてきます。
そしてついにオーレン小屋が見えてきました。
あいにく少しガスが掛っていましたが硫黄岳も見れます。目的としていた場所にテントを背負って来れたんだという感動があふれます。
桜平駐車場を9時に出発してオーレン小屋に到着したのが11時ぐらいでした。
2時間弱でここまでこれました。
だけかんばキャンプ場でテントを張る
まずはオーレン小屋入り口で受付を済ませます。
テントを張るだけかんばキャンプ場はオーレン小屋から30mほど離れた場所にあります。テントは100張りでき、広さもかなりあります。到着が早い人から好きな場所にテントを張ることができます。特におすすめなのが、木の板が並べてある場所に張れるとテントも汚れませんし、便利です。
早速テントを張ってみました。2時間テントを担いで登ってきたのでそれなりに疲れはありましたが、幸いこの日は風も全く無くてテントが張りやすい日でしたし、ネイチャーハイクのテントはほんとに簡単に張れるのでありがたいです。
テント場の雰囲気です。静かな森に囲まれ、川の流れと小鳥のさえずりがとても心地よく耳に聞こえてきます。
無事にテントを張れたあとは、お腹もすいたのでオーレン小屋で昼食をいただきました。
メニューも色々あってボルシチも気になったのですが、今回は牛カルビ丼にしてみました。
シンプルでしたが、標高2300mの場所でいただける牛カルビ丼は疲れたからだにしみわたり大変美味しかったです。
オーレン小屋から箕冠山へ
食事を食べて終えると12:30頃だったのでまだ大分時間に余裕がありました。
明日の夜中からご来光を目指して硫黄岳アタックを計画していたので、明るいうちに夏沢峠まで下見に行っておきたくて、夏沢峠経由して箕冠山に行って戻ってくる事にしました。
森と光のコントラストが美しい。
オーレン小屋から約20分でヒュッテ夏沢に到着します。
そのまままっすぐ登ると硫黄岳方面ですが、あいにくの天候で山頂が見えません。
逆方向に向かうと箕冠山方面なのでそちらに向かいました。
尾根づたいの低木の間を進んで行くのですが雷が鳴り始めて結構焦りました。
急ぎ足で約40分、箕冠山に到着しました。
こちらからさらに足を伸ばすと根石岳、天狗岳方面に行けるのですが天候があまりにも悪いので、そのまま急ぎ足でオーレン小屋方面に戻ります。
木の合間からオーレン小屋が見えたときにはほっとしました。
テントに戻ったのが15:00
その日の行動をすべて終え、後は1人ビールで乾杯。
最高に美味しいビールでした。
というわけで、初めての登山テント泊1日目を無事終えれることができ明日はいよいよ硫黄岳山頂を目指します。
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