脂質異常症治療薬|スタチン(HMGーCoA還元酵素阻害薬)

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こんにちは、私は普段調剤薬局で働いている薬剤師です。

今回は脂質異常症治療薬に使われる薬剤の中で、スタチン(HMGーCoA還元酵素阻害薬)について書かせてもらいます。

スタチン(HMGーCoA還元酵素阻害薬)とは

肝臓においてコレステロール合成に必要なヒドリキシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素を阻害して、血液中のLDLコレステロールを減らす。

主なスタチン(HMGーCoA還元酵素阻害薬)

ここでは主に私の薬局で扱っている薬剤を中心に書かせてもらいます。

メバロチン錠(成分名:プラバスタチンナトリウム)

特徴:水溶性 相互作用が少ない 

用法用量:1日10mg 1回又は2回分服 1日20mgまで増量可

半減期:2.7時間

禁忌:妊婦、授乳婦

相互作用:フィブラート系薬、免疫抑制薬、ニコチン酸

副作用:横紋筋融解症、ミオパチー、肝障害、発疹、下痢、食欲不振など

ローコール錠(成分名:フルバスタチンナトリウム)

特徴:脂溶性、抗酸化作用が強い、

用法用量:1日1回20~30mg 夕食後 20mgより開始 最大60mgまで

代謝:CYP2C9 

半減期:1.3時間

禁忌:重篤な肝障害、妊婦、授乳婦

相互作用:フィブラート系薬、免疫抑制薬、ニコチン酸、エリスロマイシン、ワルファリン、ジゴキシン、陰イオン交換樹脂、リファンピシン、シメチジン、ラニチジン、オメプラール、フルコナゾールなど 

副作用:横紋筋融解症、ミオパチー、肝機能障害、発疹、食欲不振、頭痛など

リピトール錠(成分名:アトルバスタチン)

特徴:半減期が長く、作用が強い、脂溶性

用法用量:1日1回10mg 20mgまで増量可 家族性コレステロール 40mgまで

代謝:CYP3A4

半減期:9.4時間

禁忌:肝機能低下、妊婦、授乳婦

併用禁忌:マヴィレット

相互作用:フィブラート系薬、免疫抑制薬、ニコチン酸、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、HIVプロテアーゼ阻害薬、グレープフルーツジュース、リファンピシン、ジゴキシンなど

副作用:横紋筋融解症、ミオパチー、肝機能障害、血小板減少症、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、間質性肺炎、発疹、頭痛、めまいなど

リバロ錠(成分名:ピタバスタチン) 

用法用量:1日1回1~2mg 1日4mgまで

特徴:脂溶性、強いLDL低下作用、HDL上昇効果

代謝:CYP2C9でわずかに代謝

半減期:11時間

禁忌:重篤な肝障害、胆道閉塞、妊婦、授乳婦

併用禁忌:シクロスポリン

相互作用:フィブラート系薬、ニコチン酸、エリスロマイシン、リファンピシン

副作用:横紋筋融解症、ミオパチー、肝障害、発疹、頭痛、悪心、食用不振など

クレストール錠(成分名:ロスバスタチン)

特徴:親水性、強いLDL低下作用、HDL上昇作用

用法用量:1日1回2.5mg 4週以降10mgまで増量可 家族性コレステロール 20mgまで

代謝:CYP2C9 2C19でわずかに代謝

半減期:14時間

禁忌:肝機能低下、妊婦、授乳婦

併用禁忌:シクロスポリン

相互作用:

フィブラート系薬、ニコチン酸、アゾール系薬、マクロライド系薬、ワルファリン、制酸剤など

副作用:横紋筋融解症、ミオパチー、肝障害、発疹、腹痛、便秘、めまいなど

参照:今日の治療薬、Wikipedia

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