突発性難聴を侮ることなかれ|自分に襲いかかったエピソードを紹介

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今回は私が突発性難聴になってしまったので、その時の状況と治療の経過、その後の様子を書かせてもらいます。

その前に、突発性難聴とはどういった病気かと言いますと、突然何の前触れもなく片耳(時には両耳)が聞こえなくなってしまう原因不明の病気で40代〜60代ぐらいに多発します。

過労、ストレス、睡眠不足、糖尿病などが原因になることもあるようです。

私が突然左耳が聞こえにくくなったのは年も暮れの12月25日クリスマス。(まさかクリスマスに突難になってしまうとは(゚Д゚) その前日24日にクリスマス寒波が来て朝から珍しく大雪が降り、その日自分は仕事だったので朝早くから職場に行って駐車場の雪かきを一生懸命しました。その日は特に耳に異常はなく普通に仕事を終えて、帰りに散髪をして帰ったわけですが、次の日朝起きてみると左耳がボーンとして聞こえにくいのです。左耳だけプールの中に入っているような、聞こえが悪く耳が詰まった様な感じでした。

これはおかしいなと思ったのですが、日曜日で病院も救急しかやっていなかったのでそのまま様子を見ることにしました。私は幼い頃に中耳炎をしたことがありその名残でもともと聴力は弱い方ではあったので今回もまたいつもの様に少し耳が聞こえずらいだけだろうと思ってしまったのです。

月曜日になり朝起きて治っていないかと期待をしたのですが、様子は変わらずやはり左耳はボーンと重いままでした。

さすがにこれはおかしいと思い、その日仕事を早退させてもらい行きつけの耳鼻科に行ったのですが、診てもらうとなんと耳垢が鼓膜にへばりついていると言われました。実は以前も同じように耳が聞こえにくくなり、その時も耳垢がへばりついていて取ってもらったら良くなったので、なんだ今回もまた耳垢が原因だったのか?と少し安堵しました。実際取ってもらった耳垢を見るととっても大きくてしかも髪の毛も一緒に出てきたのです。おそらく2日前に行った散髪屋さんで混入したものだと思われます。

取ってもらって軽くなった感じはあったのですが、それでもしばらくするとなんとなくまだこもっているような感じはありましたが、年末の忙しい時期でしたのでそのまま様子を見ることにしてしまいました。

その後の年末年始の間もやはり左耳の違和感はなくならず、むしろ聞こえは悪くなる一方でしたが病院もやっていないので仕方なく年が明けるのを待つしかありませんでした。

そして、年が明けて1月5日まだ耳鼻科はやっているところは限られていましたがとにかく早く診てもらいたいと思い前回とは違う耳鼻科に行きました。

2回目の病院では前回のいきさつを説明し、耳垢を取ったが一行に改善しないことを伝えると聴力検査をしてみようと言うことになりやってもらったのですが、右耳に比べて左耳の方が少し動きは悪くなっているが問題ないとの診断でした。エエッ、こんなに聞こえが悪いのに問題ないの?その病院の先生が言うには、もともと中耳炎をしている人はそのなごりで聞こえにくさが残るのでおそらくそれが原因でしょう、とのことでした。今思えばそんな馬鹿な話があるものか?と思いますが。

結局その病院では3000円の診察料を払っただけで結局何にもしてもらえず終わりました。今思えばもう一度最初の病院に行っていればまた診断が変わったのかもしれません。

自分もその後すぐに3カ所目の病院に行っていれば違ったのかもしれませんが、どこか自然と良くなるのではないか?というなんの根拠もない期待をもってしまって数日すごしてしまいました。

一向に良くならないことに不安は増すばかりで、発症から3週間ほど経過してはいましたが3カ所目の病院に行きました。

同じように聴力検査をもう一度受けると、今度は明らかに左耳の聴力が落ちていると言われ、突発性難聴という診断が付いたのです。

ああ、どうして最初からこの診断がでなかったのか。最初に耳垢がなければ聴力検査をしてもらって早期に治療を開始できたのに、2カ所目の所でちゃんと聴力を診断してもらえればよかったのに・・・、と後から後から後悔の念が出てきますが自分としても心のどこかでは突発性難聴であって欲しくないという、良い方への解釈が重なりその都度出た診断に安堵し最悪な結末に向き合っていなかったのだと思います。また悪い癖が出てしまいました。

3カ所目の病院で突発性難聴と診断され、ステロイド治療が始まりました。本当は突発性難聴は発症から遅くとも2週間以内に治療を開始しないと回復率が低回します。実際、突難になってから完全回復する人が1/3 何らかの違和感が残る方が1/3、全く治らない人が1/3と言われています。

治療方法としてもステロイドの内服、点滴、直接投与などありますが私の場合はプレドニゾロン45mg/日の内服を5日間継続+イソバイド1日3回服用5日間から始まりました。

プレドニゾロンを1日45mgも服用することは今までなかったので不安はありましたが実際に服用してみると最初の1日目は特に変わったこともなく過ごせました。

2日目になるとなんだかいつもより元気が出るというか、仕事をしても疲れず、また饒舌になる感じがありました。ただ睡眠が浅くなり夢をよく見て、夜中の4時頃に起きてしまいました。

3日目は昨日の睡眠不足のせいか多少疲れが残っている感はありましたがそれでも日中は良く動けました。ただ、少し顔がほてるような感があり、血管が浮き出てくるのか赤ら顔になりました。夜の睡眠はやはり浅く夜中に起きてしまいます。

4日目はさすがに夜に寝れないことの後遺症で疲れの方が勝り体がだるく感じました。相変わらず赤ら顔が続き、トイレの回数も多く頻繁に行きました。

5日目、再度病院を受診して聴力検査を受けました。すると聴力は明らかに回復しているとのことでプレドニゾロンが1日20mgに減量になり3日間飲みきり終了となりました。

ただ、聴力は治ったものの左耳の詰まった感じは一向に良くなっておらずプレドニンを最後まで飲みきった今でも残った状態です。

今後この耳のつまり感が取れるのか、それともこのままなのか経過を見ていきたいと思います。

一つ言えることは突然耳が聞こえにくくなったら真っ先に突発性難聴を疑うことの大切さをお伝えしたいです。決して侮ったりしないでください。すぐに耳鼻科に行き、聴力検査は必ず受けてください。

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