高血圧治療薬|アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬

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こんにちは、私は普段調剤薬局で働いている薬剤師です。

今回は高血圧治療薬に使われる薬剤の中で、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬について書かせてもらいます。

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬とは

体内で合成される血圧を上げる作用があるアンジオテンシンⅡの受容体に拮抗し血圧を低下させる

主なアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬

ここでは主に私の薬局で扱っている薬剤を中心に書かせてもらいます。

ニューロタン錠(成分名:ロサルタンカリウム)

特徴:初のARB 降圧作用はやや弱い 尿酸排泄作用 2型糖尿病性腎症に適応あり

用法用量:1日1回25~50mg 1日100mgまで増量可

代謝:主にCYP2C9で活性体に代謝

半減期:4時間(活性体)

禁忌:妊婦 重篤な肝障害 アリスキレン投与中糖尿病患者

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、アリスキレン、NSAIDs、リチウム、ACE阻害薬

ブロプレス錠(成分名:カンデサルタンシレキセチル)

特徴:持続性あり 心不全にも適応あり

用法用量:1日1回4~8mg 12mgまで増量可 腎機能低下者には2mgから投与 

代謝:CYP2C9で代謝

半減期:9.5時間(活性体)

禁忌:妊婦 アリスキレン投与中糖尿病

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、エプレレノン、利尿剤、アリスキレン、NSAIDs、リチウム、ACE阻害剤

ディオバン錠(成分名:バルサルタン)

特徴:半減期は比較的短い

用法用量:1日1回40~80mg 160mgまで増量可 

代謝:CYP2C9で代謝

半減期:3.9時間

禁忌:妊婦 アリスキレン投与中糖尿病

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、シクロスポリン、ヤーズ、アリスキレン、ACE、NSAIDs、リチウム

ミカルディス錠(成分名:テルミサルタン)

特徴:胆汁排泄型 長時間作用 

用法用量:1日1回40mg 初回は20mgから開始 80mgまで増量可(肝障害40mgまで)

代謝:グルクロン酸抱合 

半減期:20時間

禁忌:妊婦、胆汁分泌が極めて悪い又は重篤な肝障害、アリスキレン投与中糖尿病

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、ジゴキシ、アリスキレン、ACE、NSAIDs、リチウム

オルメテック錠(成分名:オルメサルタンメドキソミル)

特徴:降圧効果が強い

用法用量:1日1回10~20mg 40mgまで増量可 

半減期:10時間

禁忌:妊婦 アリスキレン投与中糖尿病

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、アリスキレン、ACE、NSAIDs、リチウム

アバプロ錠(成分名:イルベサルタン)

用法用量:1日1回50~100mg 200mgまで増量可

代謝:CYP2C9で代謝 

半減期:13.6時間

禁忌:妊婦、アリスキレン投与中糖尿病

相互作用:K保持性利尿剤・K製剤、アリスキレン、ACE、NSAIDs、リチウム

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の主な副作用

血管浮腫、高カリウム血症、間質性肺炎、腎不全、肝炎、失神など

参照:今日の治療薬、Wikipedia

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