今回は玉塀風散という漢方について取り上げてみたいと思います。
名前だけをみると聞いた事のない、どういった薬か良く分からない?
そんな薬ではあります。
市販に売っていることも少なく、一般的なドラックストアーではなかなかお目に掛かることはないと思われますが、漢方においてはウイルス予防の薬として大変有名な薬です。
名前からして屏風をイメージするのですが、まさにウイルスに対して壁を作り侵入を防ぐ薬です。
インフルエンザなどが流行る時期は、玉塀風散を服用することにより予防が出来ます。
では、玉塀風散とはどういった薬であるか見ていきましょう。
配合生薬
黄耆(オウギ) 白朮(白朮) 防風(ボウフウ)
黄耆
衛気を補う主の生薬。
衛気とは体のバリアー機能を司り、ウイルスなどの侵入を防ぐ。
肺の気を持ち上げる作用があるため肺に入った邪気を外に出す。
白朮
黄耆と共に体表面をしっかりと閉めることによりウイルスなどの侵入を防ぐ。
利水作用により余分な水分を体から追い出す。
防風
体に入った風邪を外の追い出す。
頭痛、体のだるさなどの症状改善。
どういった症状に使用する?
玉塀風散の要の生薬は黄耆です。
黄耆は体表に備わる衛気を強める作用があるため、外から入ってくるウイルスや花粉など外邪の侵入を防ぐ作用があります。
そのため、冬場には風邪やインフルエンザの予防、春には花粉症による鼻炎の予防などに効果的です。
味はそれほど苦みはなく、むしろ黄耆のほのかな甘さがあるため飲みやすいです。
ウイルス予防として服用することもおすすめ出来ます。
今回は玉塀風散について書かせてもらいました。
服用にあたっては専門家にご相談ください。
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