今回は参蘇飲を取り上げてみたいと思います。
喉が何となくイガイガして、体が怠く、少し熱っぽい、そんな風邪の引き始めの様な時、私は真っ先に参蘇飲を服用します。
念のために早めに飲んでおこうと言うときに飲める最適な風邪薬です。
それに比べて葛根湯を飲むときはインフルエンザなどの急激な寒気、発熱、節々の痛みがでるときに服用します。
葛根湯の服用方法については以前のブログを参照してください。
参蘇飲がいかに使いやすい風邪薬かと言うと、麻黄が入っていないと言うとこが上げられます。
麻黄と言えば発汗解表の生薬として使われますが、効果が強く、胃腸にい負担が掛かります。
胃腸が丈夫でない方が服用すると胃が悪くなったり、寝付きが悪くなったりすることがあります。
含まれる紫蘇葉には抗菌作用の他に胃腸の動きも高めます。
では、参蘇飲がどういった漢方薬であるか見ていきましょう。
配合生薬
半夏(ハンゲ)、 茯苓(ブクリョウ)、 葛根(カッコン)、 桔梗(キキョウ)、 陳皮(チンピ)、大棗(タイソウ)、 人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)、 枳実(キジツ)、 蘇葉(ソヨウ)、生姜(ショウキョウ)、 前胡(ゼンコ)
多くの生薬で構成されていますね。それだけ幅広く色んな症状をカバーしていることになります。
半夏・・・鎮咳、去痰、吐き気止め
茯苓・・・余分な水分を取り除く
葛根、前胡・・・発汗、解熱
桔梗・・・鎮咳、去痰、整腸
陳皮、枳実・・・胃腸の動きを良くする
人参・・・全身の機能を上げる
蘇葉・・・抗菌作用、胃の機能を上げる
大棗、生姜・・・胃腸の調子を整える
どんな症状に効果的?
風邪の初期、咳、鼻水、胃腸障害など。
吐き気を伴う風邪症状には使いやすい。
服用にあたっての注意点
甘草が含まれているので低カリウム血症によるむくみなどに注意して下さい。
服用にあたっては専門家にご相談ください。
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