春の季節で多い症状にうつ病が上げられます。
春は変化の多い季節。卒入学式、入社、配置転換などなど。
天候においても、高気圧、低気圧が入れ替わり、天候の変化が激しく、春一番などの風が吹き荒れます。
以前のブログでも書きましたが、春は肝臓の季節と言われるように、肝気の乱れが起きやすいです。
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すると皮膚炎やめまい等の症状が起こりやすいのですが、今回取り上げるうつ病も起こりやすくなります。
中医学でいう肝とは疏泄を司ると言われています。
からだの隅々まで気の巡りをコントロールしている場所ですが、その肝の機能が失調することにより気の巡りが悪くなり、情緒不安定になったり自律神経が乱れてきます。
今回は肝気鬱結に使われる加味逍遙散という漢方を取り上げてみたいと思います。
構成生薬
柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、茯苓(ブクリョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、山梔子(サンシシ)、牡丹皮(ボタンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、薄荷(ハッカ)
柴胡、薄荷、蒼朮・・・鬱滞を取り除き肝気の巡りをよくする。
当帰・・・血流改善。
芍薬、茯苓、生姜、肝臓・・・胃腸の調子を整える。
牡丹皮・・・血を増やす。
山梔子・・・清熱作用。
どんな症状に使われる?
気分が落ち着かず、いらいら、怒りっぽい、急にあつくなったり寒くなったり、のぼせて汗が吹き出す、顔がほてったり、顔が赤ら顔になる、肩こり、頭痛、不眠など
鬱症状や更年期症状などによく使われる。
服用にあたっての注意点
甘草が含まれているので低カリウム血症に注意してください。
山梔子が入っているので長期の服用により腸間膜静脈硬化症のリスクがあるので下痢、腹痛などの症状が出た場合は気をつけてください。
服用にあたっては専門家にご相談下さい。
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