今回は安中散という生薬について取り上げてみたいと思います。
胃のキリキリした痛みには、市販薬としてはガスター10などの制酸剤が有名ですが漢方においては安中散がまず浮かんで来ます。
構成生薬
桂皮(ケイヒ)、延胡索(エンゴサク)、牡蛎(ボレイ)、茴香(ウイキョウ)、甘草(カンゾウ)、縮砂(シュクシャ)、良姜(リョウキョウ)
桂皮・・・消化吸収を高め、血行をよくする。
延胡索・・・鎮痛作用がある。
牡蛎・・・制酸作用がある。胃酸を中和して痛みを取る。
茴香・・・胃腸を刺激して消化を高める。
縮砂・・・胃腸を刺激して消化を高める。
甘草・・・中和剤
良姜・・・お腹を温める作用がある。
どんな人に効果的?
慢性胃炎、急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性膵炎など
効能
冷たい食べ物、飲み物、ビールなどでお腹を冷やし、痛みがある人に効果的。
胃酸過多、逆流性食道炎の人にもよい。
服用における注意点
甘草が含まれているので低カリウム血症による血圧上昇、むくみなどに注意
服用に関しては専門家にご相談下さい。
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