キズパワーパッドを初めて使いました|使い方と効果を検証

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今回は先日テニスをしていた時に転んでしまって指を怪我してしまった時に初めて使用したキズパワーパッドについて書かせてもらいます。えっ、今頃キズパワーパッドを初めて使ったの?という声が聞こえそうですが実際初めてです。ここ10年ぐらい大きなキズをしてこなかったのかもしれませんが、久しぶりに流血が酷い怪我をしてしまったのでさすがにこれはキズパワーパッドだろうと思い使用しました。その時の使用感や効果について書かせてもらいます。

キズパワーパッドの歴史

キズパワーパッドはアメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンという会社が2004年から販売を始め、それまでの損傷治療の概念を180度変える発想で販売した商品です。

ちなみに今まで怪我したらバンドエイドと言えるほど大変お世話になった絆創膏も最初に販売したのがジョンソン・エンド・ジョンソンです。1920年に当時社員だったアール・E・ディクソンと言う人が、料理で頻繁に怪我をする妻のために開発した事から商品化され世界に広がりました。愛する人を思う心から誕生した商品がいまも世界中の人のキズを癒やす存在なのですね。

それから約50年近く、怪我をしたときは傷口を消毒してその上に絆創膏を貼り乾燥させてかさぶたを作り治すという方法が治療のメソッドになりました。

ところが1980年代頃から傷口を乾燥させず、密封させる事により早くキズを治す治療方法が提唱されるようになってきました。

そして2000年代に入り主に医療現場で使用されていたキズ口の密封療法を市販薬で商品として発売されたのがキズパワーパッドです。

傷口を密封する治療と乾かす治療の違い

傷口を密封する治療(モイストヒーリング)乾燥する治療(ドライヒーリング)の違いについてです。

モイストヒーリングの特徴としては、傷口を完全に密封しますので乾燥を防ぎ、外部の刺激から痛みや炎症を抑えます。浸出液を傷口表面に止めることにより皮膚再生を促す細胞増殖因子を患部に止めることができ皮膚再生を速めることが出来ます。また傷跡の原因になるかさぶたを作らないのでキズ口が綺麗に治りやすいです。

BAND-AIDホームページより

従来治療としてのドライヒーリングでは、まず傷口を洗い流してから消毒液をキズ口に使用してその後乾燥してからガーゼの付いた絆創膏を上から貼るという方法でした。

BAND-AIDホームページより

この方法の欠点として、まず消毒液を使うことですが消毒液は確かに化膿の原因になる雑菌の繁殖を抑える作用がありますが、皮膚の再生に必要な細胞も壊してしまう事により皮膚再生を遅らせる原因にもなります。またかさぶたが出来ることにより浸出液の生成を抑えてしまい皮膚再生を遅らせます。かさぶたが剥がれるまで時間が掛りますし剥がれても周りの皮膚との境界が出来てしまい跡が残ってしまいます。

皮膚を密封させるメリットとして水仕事やシャワーを使っても雑菌や水の浸入を防げると言うことが上げられます。従来の絆創膏ですと簡単に水が浸入してしまいその都度張り替えないといけませんが、密封療法だと少しの水に触れても水が患部まで入ってくることを防げますので雑菌の侵入を防ぐことが出来ます。

キズパワーパッドの使用方法

キズパワーパッドの使用法ですが、様々な大きさがあるのでキズの大きさに合った物を使う必要があります。

傷口を流水でしっかりと洗い流した後、砂埃やゴミをしっかりと取り除く必要があります。

流水で洗い流した後はしっかりと乾燥をし、それからキズパワーパッドをしっかりと密着させるように貼ります。その時に少しでも空気の通り道ができないように完全に塞がないといけません。

その後半日もすると皮膚から滲出液が出てくるので患部がぽっこりと膨らんできますがそのままで大丈夫です。1日を過ぎてくると個人差はありますが滲出液が増えてきてキズパワーパッドの端まで漏れるようなぐらいになってくるのでそうなったら張り替える必要があります。

張り替える時には患部の状態を確認して化膿や炎症がないかをチェックします。もし化膿したり赤く炎症を起こしているようなら使用を中止して医療機関を受診してしてください。

化膿も炎症も起こしていないようなら患部をまたしっかりと流水で洗い流し乾かしてから新しいキズパワーパッドをしっかり皮膚に密着させるように貼ってください。それを何度か繰り返し滲出液が徐々に減ってきて皮膚が再生されれば使用をやめて大丈夫です。

キズパワーパッドはどんな素材でできているのか?

キズパワーパッドは二層構造になっていて外側をバイ菌や水の侵入を防ぐポリウレタンフィルム、内側はハイロドコロイドという成分で出来ています。

ハイロドコロイド素材とは皮膚にぴったりとくっつくための粘着剤(疎水性ポリマー)と水分を吸収保護するハイロドコロイド素材(親水性ポリマー)で出来ています。

ハイロドコロイド粒子が傷口から出てくる浸出液を吸収してゼリー状にして膨らみ患部に止まることにより患部の再生を速めます。皮膚が再生されキズ口から出てくる浸出液が減ってくると貼り替える度に膨らみが減ってきます。

BAND-AIDホームページより

初めてキズパワーパッドを使用しての感想

今回初めてキズパワーパッドを使用したわけですが、率直な感想としては浸出液が結構出てきてすぐに膨らんでしまいほぼ毎日交換するような状況が3日間ほど続きました。その後は浸出液の出方も少なくなってきて2日1回ぐらいの交換で良くなり、ほぼ1週間で傷口がほとんど再生されました。

確かに今までのかさぶたを作る治し方に比べて傷口の治りが早く、綺麗に再生されます。

怪我はしたくないですが、もし傷口が深い怪我や主婦の方だと包丁で指を切ってしまった時などは是非キズパワーパッドを使用してみてください。

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