松茸採りの魅力|私の思い出を踏まえて

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今回は私の幼少の頃の思い出を書かせてもらえたらと思います。私が生まれ育った土地は四方を山々に囲まれた大変のどかな場所でした。

四季を通じて様々な山菜が摂れ、よく母について山菜とりに行ったものです。春はゼンマイやワラビ、5月になると山椒、秋には柿や栗、松茸などを取りに行った記憶があります。

山菜採りは簡単な物ではなく大変体力と根気が必要です。ゼンマイやワラビは日向では育たず少し湿ったシダ植物が茂る山の中で育ちます。そのために、小枝が覆い茂る山の中に入って採らないといけないので大変労力を要します。

5月頃が収穫時期なのですが時々山の中にマムシが出ることがあって、一度卵を守ってとぐろを巻いているがマムシに遭遇したことがあるのですが、さすがにその時は冷や汗もので一目散で逃げ帰った記憶があります。

山椒は家の裏山に植栽をしていて毎年ゴールデンウィーク頃に山椒の実や花が採れるのですが、山椒は業者に売ることが出来て家族総出でこぞって山椒を採りに行っていました。当時お小遣いを毎月もらうことはなくて小遣い稼ぎとして山椒は絶好の機会でした。

もちろん山椒の葉は大変軽くて沢山採らないと目方が上がらず、一日掛りで採らないといけないのですが小学生当時の自分でも1日5000円ぐらいの収入になることもあり大変嬉しかった記憶があります。

今思えばそういう経験が労働により収入を得られる大変貴重な経験になっていたのだと思い、そう言う経験を与えてくれた家族に感謝したいです。

そして、秋になると1年で最も興奮する収穫が始まります。それは松茸狩りです。

松茸は今も昔も大変貴重な食べ物で、それでいて良い香りがする秋の高級食品ですね。

松茸が採れる場所は限られているのですが、私の住んでいた場所は幸運にも松茸が採れる場所でした。

子供の頃、採れたての松茸を焼いて醤油で食べるうまさが最高で今思い出すだけでよだれが出てきます。ほんの一口の松茸でも茶碗1杯ぐらいのごはんを食べていたのではないでしょうか?

そして松茸ご飯になると3,4杯はおかわりをして食べていたと思います。

そんな松茸を自分で採りに行くこともありました。もちろん松茸が採れる山は勝手に採りに行くことが出来ず、毎年住んでいる組事に山を落札するのですが、私は組はそんなに高い山を落札することはなくてそれほど松茸もとれない山でした。

高い山だと1年で50万円ぐらいを支払わないといけない山もあります。

自分が採りに行ったときの記憶を良く覚えているのですが、同じ組の5人ぐらいでパーティを組んで上って行きました。

自分以外は母や近所のおばあちゃんで全て女性でしたので、今思えばクマが出てきたりしたらどうなったのかと心配になりますね。

クマに遭遇したことはなかったのですが、またしてもまむしに遭遇したことはあります。その時衝撃だったのが近所のおばあちゃんがその場でマムシの頭を棒で潰して皮を剥いて血みどろになったマムシの心臓を生で食べたことです。何でも滋養強壮に大変良い物であるとか。

今でも鮮明にその時の記憶が頭に残っていますが、一昔前の女性はずいぶんとワイルドだったんだなあと。

そういえば自分が住んでいた家にもまむしの肝を採って乾燥させたものがつるされていました。それをどの様に食べていたかは記憶がないのですが、当時はまむしは体に良い物として重宝されていたのでしょうね。

話は松茸から脱線してしまいましたが、松茸は食べるだけではなく採る楽しみもあったと思います。

大学になり実家を出てからは松茸とはまったく無縁になってしまったのですが、この度ひょんなきっかけで約30年ぶりに実家の松茸をお目にする事が出来ました。

とっても良い香りがして、臭いを嗅ぐだけで幼少の頃を思い出しました。

人間の記憶って不思議ですね、臭いを嗅ぐだけで30年以上前のその時の楽しかった思い出がよみがえってくるのですから。

今回は自分の古い思い出話を書かせてもらいました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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