今回は私が小学校から大学までの間、どっぷりハマったスキーについて書かせてもらいます。私は生まれが雪国と言うこともあり物心つく頃には冬といえば雪に覆われた家で育ちました。以前のブログでも書きましたが、冬になると1メートルを超える雪が家に降り積もり屋根から落ちてくると窓を塞いでしまい日中でも暗い家の中で育ちました。玄関から外に出ると屋根から落ちてきた雪が高く積まれていて、その山を登らなければ外に出れないという状態です。そんな所で育った私はウィンタースポーツに関しては幼い頃より慣れ親しんで来ました。
初めてスキーをした日
私の記憶で初めてスキーをしたのは家の庭で当時ミニスキーと呼ばれていた30㎝ほどの長さのプラスチック製のスキーを長靴に取り付けてすべった時だと思います。それまではもっぱらソリ遊びをしていたのですが、保育園の年中ぐらいだから5歳ぐらいの時ですかね、父親が買ってくれたそのミニスキーを履いてすべったのですが、当然上手く滑れるはずもなく、履いて立ったとたんすってんころりん尻餅をついてしまったことを今でも覚えています。それで嫌になってしまい、それから保育園の間ミニスキーをした記憶は残っていません。
小学校低学年で長靴スキーを始める
私の小学校では冬になると校舎から校庭まで雪に覆われてしまいます。そのため、坂道は格好のスキーが出来る場所となります。家から30分も行くとスキー場もあるのですが、小学校低学年の頃はそんな所まで行くことは出来ず、またスキー板やブーツなどを買ってもらえる訳でもなかったんですが、学校が長靴スキーを生徒1人1人に貸し出してくれていました。
長靴スキーと言ってもどんな物かなかなか想像がつかないと思いますが、スキーで言うビンディングの部分がバネの様なバンド状になっていて、長靴の後ろ部分を固定することができます。当然、スキーのビンディングの様にしっかりと固定されないので歩くとパカパカと足のかかと部分が浮き上がりスキーをずらそうにも思ったように操作できません。クロスカントリースキーのもっと不安定なスキーと思って頂ければいいと思います。そのスキーで小学校1,2年の頃に練習をしました。でも、長靴スキーでしっかり練習することがのちのちとても生きていたのだと思います。なぜなら、長靴スキーで滑ろうと思うと必ず板の中心に乗らないといけません。通常の固定されたスキーブーツで滑るのとは訳が違います。少しでも板の上に乗れていないとすぐに転倒してしまいます。板にしっかりと乗れるバランス感覚を培うにはとっても良い経験になったと思います。
小学校3年生で初めてスキーを履く
そんな感じで小学校1,2年の頃は長靴スキーで頑張ってたのですが3年生になるとついに念願のスキー板とブーツを使わせてもらえるようになりました。もちろん学校からの貸出ですけど、その時の嬉しさを今でもよく覚えています。初めてブーツを履いてビンディングに取り付け、板に乗って滑った時の感想としては、なんて滑りやすいんだ・・・、という感動でした。それまで使ってきた長靴スキーとは比べ物にならないほどの安定感と操作性に喜びを覚えました。それは、2年間滑りにくい長靴スキーでしっかりと基礎を作ってきた賜物だったのだと思います。学校が終わって放課後にひたすら坂道を雪を踏みつけてゲレンデを作っては上から下までのわずか20メートルほどの距離を滑ることを繰り返した日々が懐かしいです。さらに3年生からは週に1回のスキー教室も始まりました。雪国ならではのことかと思いますが、冬になると体育の時間がすべてスキー教室に変わります。しかもスクールバスに乗って学校からスキー場まで午後の授業を使って向かいます。もう毎週毎週その時間が楽しみすぎて、早く1週間経たないかとウキウキしていたことを覚えています。スキー場に行って2時間ほど滑る練習をするのですが、リフトは最後に1回ぐらい乗せてもらえるだけでほとんどが横歩きで斜面を登っては先生の後について順番に滑るという事を繰り返します。今で言うスキー学校を小学校の体育でやってもらえた感じです。当然、斜面を何度も自分の足で登るので足腰が鍛えられますし、滑り方もボーゲンからプルークボーゲン、パラレルターン、ウェーデルンと徐々にステップアップしていけて、小学校5年頃にはある程度の斜面をパラレルターン、ウェーデルンターンで滑れる様になりました。当時のスキー板は今のようなカービングスキーではなく、真っ直ぐで長い板だったのでなかなか曲がることが難しいです。曲がる直前に上体を起こすことによりスキー板を谷側に向かせて、そこから谷側の足に加重をかけて曲がるという事をひたすら繰り返しました。当時、日本は大変なスキーブームでよく言われる「私をスキーに連れてって」という映画が流行った頃だったので大人の人はこぞってスキー板をもって週末はスキーに行くというのが流行でした。もちろん、学校の先生もスキーが上手い先生が多くて、沢山の上手な先生に指導してもらえたのが本当に今の自分の基礎になっています。
今回は私とスキーと題して主に小学校時代の事を書かせてもらいました。次回は中学生から高校、大学時代の事について書かせてもらえたらと思っています。とにかく、少年時代のスキーのエピソードは多いです。
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