私とスキーの思い出話|栂池高原での住み込みバイト編

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今回は大学時代にやったスキー場での住み込みバイトについて書かせてもらいます。

私が大学時代にやりたかったことの一つとしてスキー場での住み込みバイトがありました。それは目標としてきたスキー検定1級を取るためにスキーの聖地である長野県白馬で練習を積んで、技術を上げ1級を取得することである程度自分がやってきたことのゴールを見ていたからです。

ところが私が大学時代に所属していたテニス部はサークルではなくて本格的な部活動だったので冬場に長期にスキー場に住み込みのバイトをするということはあり得なくて辞める覚悟で行くぐらいでないとダメでした。でも、相当強引に行ったんでしょうね。なんとか先輩に話をつけて2ヶ月間だけ住み込みさせて欲しいと言って行きました。今思えば我がままだったというか、欲張りというか、自分中心に物事を考えていたなと反省するばかりですが・・・。

そんな訳で昨年卒業旅行で一緒に栂池高原に行った友達と2人で住み込みのロッジに向かった訳です。電車を乗り継いでの長旅でした。とても寒く、電車もうまく連絡していないので駅で1時間ぐらい待たされた事を覚えています。当時よく聞いていたglobeのDEPARTURESを聴きながら行ったのを覚えています。

私が住み込みをさせてもらったロッジはご夫婦2人で経営されていて冬の繁忙期には大学生のアルバイトを雇って経営をされていました。私と友達がロッジに初めて訪れた時、髭を生やされた貫禄のあるオーナーと優しい笑顔の奥様が出迎えてださいました。とても歓迎してくださり一緒に初夜の料理をいただいたのですが、問題はその後でした。私が当時使っていたスキー板がニシザワのモーグル向きの細身の板だったのですが、その当時ボードが流行ってきていて栂池高原でもボーダーが半分ぐらいいるんではないかというぐらいの時だったのですが、ボードにも興味があってボードとスキーを両方ロッジに送っていました。ロッジのオーナーはスキーを長年愛されてこられてその愛情は自分にはとても分からないレベルまで到達されていたのですが当時の自分はあまりにも適当というか、まったく道具にも愛情を持っていなかったのでしょう。持ってきたニシザワのスキー板のエッジがボロボロに錆びていたのです。それを見られたオーナーは顔を真っ赤にされてれ激怒されました。道具を大事にしないものにスキーをする資格はない。まるでうちにそんな奴は来ていらん、という具合に。いきなり初日からお叱りを受けた自分は頭が真っ白になり、今までこれだけスキーをしてきたのに物を大切にするという意識はまったくなかったなと反省させられました。

でもその後オーナーは夜遅くまでかかって自分の錆びついたスキー板のエッジを丹念に磨いてくださいました。まるで錆びついた自分の心を改めさせてもらえるように。それからの日々はただひたすら自分の未熟さを味わう日々になりました。私は高校時代ただひたすら勉強をしてきて、ひたすら机に向かっていたのですがその時間に長さには自信がありますが、それで獲れた大学合格が果たして社会に出て役に立つのか?ということを身に染みて味わうのです。それは厨房での仕事において一緒に行った友だと自分との間に仕事の手際の良さにおいて明確な差がありました。これが仕事ができるできないの差なんだということを痛感させられました。高校時代では決して分からなかった、テストの成績どうこうではなくて本当の生きていく上での必要な脳力、そういったものが自分には足りない事を初めて実感させられた瞬間でした。

そんな訳でロッジでの生活が始まっていきました。ロッジでは自分たち2人の他に東京からバイトに来ている同い年の大学生の女の子2人がいました。今思えば一つ屋根の下にご夫婦と18歳の男女4人が一緒に生活をするということがなんとも新鮮で素敵な時間だったと思います。

ロッジでの1日の生活の流れとしては朝起きてお客様の食事の準備をし、その後午前中はお客様部屋の清掃とベットメイク。昼食をいただいてから午後は自由時間となり3、4時間スキー場で練習できます。ただ、毎日リフト券を買えるわけもなく、帰っていかれるスキー客から安く購入させてもらって滑っていました。その後は1番のメインであるお客様の夕食を用意をして10時ぐらいには就寝するいう毎日でした。

屋根裏部屋で寝るのですが、まさか大学になってからも2段ベットで友達の毎日寝ることになるとは思ってもみませんでした。慣れるまでは少し戸惑いましたがそれも良い思い出です。

ロッジでの生活は本当に楽しかったです。栂池高原でのスキーは当然のことながら近くの八方尾根スキー場に連れて行ってくださったり、スキーイベントに連れて行ってくださったり、食事会を開催してくださったり、もう2度と体験できない貴重な思い出をいっぱいいただきました。

今では連絡は取れなくなってしまいましたが、その時一緒だったメンバーに心から感謝します。

今回は大学時代のスキー場住み込みバイトについて書かせていただきました。

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