ゲリラ豪雨が日本を襲う|梅雨の定義、雷の発生、線状降水帯について

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今回は最近の日本列島を襲うゲリラ豪雨について考えてみたいと思います。私達が住む日本列島は北緯20度から40度の間にある温帯気候に属し、四季があり夏は暑く、冬は寒い気候に属します。私が小さい頃(約40年前)の日本の夏と言えば最高気温は30度前後で、暑い日でも35度いく事はごくまれだったと思います。それが今の日本において夏の最高気温は35度が当たり前、高いときは40度を超える日が普通にあります。

地球温暖化の影響が如実に現れている証拠とも言えますが、その気温上昇のせいで熱中症のニュースが毎週のようにテレビで報道されますし、エアコンの使用による電力不足が起こるし、今回取り上げるゲリラ豪雨が起こったりします。

一体このまま温暖化が進んでしまったら将来の日本はどうなってしまうのか?不安に感じてなりませんが、とはいえ何をしたら防げるのか?それも分かりません。ナウシカの映画にあるように、そうなってしまった世界を誰も止めることは出来ないのかもしれません。今後も夏は毎年のようにゲリラ豪雨が各地で起こるでしょう。私達が出来る事はその対処方法をしっかりと理解して、警報が出たら素早く避難し、身を守ることかもしれません。

大分話が脱線しましたが、今回のテーマである梅雨、雷、線状降水帯についてです。

梅雨の定義

毎年6月中旬頃に気象庁から梅雨入りが発表されます。梅雨入りの定義はなんなのか?そんな疑問が出ますが、しらべてみるとそんなに明確な定義はないようです。今後1週間で曇りや雨の日が週の中で半分以上続く様なら梅雨入り発表という曖昧なもののようです。そのため梅雨入りを発表しても晴天が続くという年もあり、気象庁としても確実に梅雨入りを当てることはなかなか難しいようです。

そもそも梅雨入り発表の意味としては、「これから雨の日が多く、時折ゲリラ豪雨の様な局地的に大雨が降りやすい季節になってくるので十分注意してください」と気象庁が注意喚起をしてくださっていると言うことだと思います。

では、なぜ6月、7月の時期に日本においては雨の日が多くなるのでしょうか?それは冬から春にかけて日本列島を覆っていた冷たい空気が夏に向かうにつれて暖かい空気に押し上げられることにより前線が出来上がり、その前線が日本列島にとどまることにより雨の日が続くのです。

日本の南には大きな太平洋があり、夏の太陽により熱せられた海水が蒸発して水蒸気を多く含む気団ができあがり上昇気流を生じ積乱雲を作ります。その積乱雲が北の冷たい空気にぶつかって急激に冷やされ大雨になって降ってくるのです。

雷とは何か

夏の夕立と切っても切れない存在がではないでしょうか?急激な積乱雲が出来上がりゴロゴロとけたたましい音と共に稲妻が走る、そんな光景も昔に比べてよく見る様になりました。雷がなぜ起こるのか?改めて考えると不思議なことでこちらも調べてみると実はいまだに明確な答えはないようです。

ただ地表との大きな電位差が出来ることにより空から地表に放電されるようで、その電位差を生み出すのが雲の中にある微粒子や水、氷の粒がぶつかりあり摩擦が起こることによりプラスとマイナスの荷電を発生させる事が原因と言われています。

また話が脱線しますが、雷が電気であることを発見したのがアメリカのベンジャミン・フランクリンによる凧揚げ実験です。僕は初めてこの実験を知ったとき、まさに命をかけた実験であったと衝撃を受けました。稲妻が鳴るなかで凧に鉄の棒を付けて、タコ糸を水に濡らして放電しやすくして凧に雷を落とすことにより雷が電気であることを証明するという命をかけた実験によって文明は進化してきたのだと改めて思いしらされます。もちろん絶対にやってはいけない実験ではありますが・・・。

話を雷に戻しますが、雷は大変危険なものです。雷が鳴るような時はすぐに建物や車の中に避難しないといけません。それが出来ないときは姿勢を低くして電柱や大きな木の側には近づかないようにしましょう。

線状降水帯について

昨今日本列島において線状降水帯と呼ばれる積乱雲の塊が湧き上がるように出来て何時間も同じ場所に居座るという現象が起こっています。そのために、数時間にわたり同じ地域で1時間に100ミリ以上もの大雨にさらされて土砂崩れや河川の増水によって大変な被害が起こっています。

発生原因については詳しくは分かっていませんが急激な積乱雲の発生と持続的な一定方向の風が原因と言われています。日本の夏においていつどの場所で積乱雲が発生するかを予測することはほぼ不可能ではないでしょうか?それほど日本列島周辺で水蒸気が発生しやすい環境になってしまっているのだと思います。

私達が出来る事はいついかなる場所でも急激な積乱雲が発生しやすいという現状を理解し、発生したときはすぐに発表される警報に従って避難をしたり、大小問わず河川の近くに行かない、場合によっては建物の2階以上に避難するという行動を取れるように心構えをしておくことが大切ではないでしょうか?

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